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テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
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ディズニーにより映画化の運びとなったファンタジーの傑作、「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」(”The Lion, the Witch and the Wardrobe”)。この試写会が、アメリカ・コロラド州、コロラドスプリングスで、俗に保守派といわれるクリスチャン700人を集めて行われた。
「ナルニア国物語」は、イギリスのクリスチャン作家 C.S.ルイスによって、1950年から1956年にかけて全7巻が刊行、全世界での発行部数は8,500万部という。今回映画化される「ライオンと魔女」はその第1巻の内容。多くの人々はこの作品をクリスチャン童話として、またヒーローとして描かれているライオンのアスランをイエス・キリストのシンボルとして、意識しているという。 今回の試写会に招かれた、保守派といわれるクリスチャン700人の中には、牧師や教会教職スタッフも多く参加していた。彼らの多くは、この映画を教会での上映に供する意向を持っており、今回の試写会を通して明らかになったその内容は、彼らにもおおむね好意的に受け入れられているようである。 この映画の共同制作者であり、原作者 C.S.ルイスの継子(stepson)であるダグ・グレシャム(Doug Gresham)氏は、「この映画を視聴する人は皆、この映画におけるクリスチャン的意味付けがあるかどうか、各自で判断することができるだろう。今回の映画を通して私たち製作者サイドは、世俗主義者や無神論者からは『クリスチャン的過ぎる』と非難されるだろう。そして同時に、クリスチャンからは逆に『あまりクリスチャン的ではないのではないか』と非難されるだろう」と語っている。 映画ファンの中からは「このストーリーには『善と悪』、そして『犠牲』がしっかりと描かれている。そしてこれらはクリスチャンにとってとても重要なメッセージなのだろう」という声が聞かれた。コロラドスプリングスにある聖ステパノ監理教会ミッションスクール(St.Stephens’ Episcopal Day School) のクリスティアナ・フォグラー(Christianna Fogler)総長は「保護者の皆さん、是非子どもたちにこの映画を見せてください。子どもたちが原作に触れたくなるように。原作を通して、子どもたちがその柔らかい心を動かされるように」と語った。全世界ロードショーは来年3月。「ハリー・ポッター」シリーズ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを超える大ヒットへの期待がかかる。 (2005年11月17日、The Mercury News) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月10日 20時27分04秒
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