ラウンジプレイヤーの日常

実に久々の更新です。
今日はピアノレッスンについてです。

実は、今月から耳が聞こえない方にピアノを教えることに
なりました。
初めてのケースなので、わからないことだらけ。
今はネットや本などで聴覚障害についていろいろ調べたり、
どうやってレッスンを進めていくべきかを考えている
ところです。

私と同年齢の女性で、過去に少しピアノを習った経験も
あるそうで、体験レッスンの時にも少し演奏して
もらいましたが、ある程度音符は読めていて、リズムも
そんなにメチャクチャという感じではありませんでした。

結婚を機に引っ越してしまったことで、中途半端なところで
ピアノを一旦辞めなければならなくなったんだけれど、
やはりもう1度やってみたいということで、体験レッスンを
受けに来て下さいました。
レッスンは全て筆談で行います。
私はペンで字を書くより、ワープロの方が自信があったので、
教室にノートPCを用意しておいて、ワープロにバーっと
言いたいことを打ち込みながら会話を進めていきました。

それにしても、音の無い世界。
耳が聴こえる人にとっては全く想像が出来ないですよね。
そもそも「音楽」という概念があるのか？というところから
すでによくわかりません。
音が聴こえないのにピアノを弾いて、楽しいと感じられるのか
というのも、よくわからない感覚です。
試しに電子ピアノの電源をオフにして弾いてみましたが、
なんだか悲しくなりましたもん。(^ ^;
でも、彼女が言うには「自分も最初は絶対無理だと思って
いたけど、いざやってみると、いろいろ難しい点は
あるものの、ストレス解消になった」とのことです。

一応、体験レッスンの中で、どういう聴こえ方をしているのか
いろいろ質問してみたりはしたのですが、それでも私には
なんとなく想像することしか出来ず、その想像も実際と
合っているのか確認する術はありません。
彼女が言うには、補聴器を使うと一応音の高低はなんとなく
聴こえるそうです。ただ、メロディーとして把握できるという
状態までにはならないっぽいです。（それがすでによくわからない…）
あとは、鍵盤から伝わる振動を感じながら演奏するようです。
（これも、音域によって感じやすい音域・よくわからない音域が
あるようです）

最近は彼女とのレッスンについて、聴覚障害についてのこと
ばかり考えている毎日です。
最初、体験レッスンの話が来たときは、経験もないし
「どうしよう？！」という感じだったのですが、実際
彼女と会ってみて、俄然気合が入りました。
しばらく手探り状態になるとは思いますが、少しでも
音楽の楽しさを感じてもらえるように、いろいろ工夫しながら
レッスンを進めていきたいと思っています。

もし、このブログをご覧になった方で、聴覚障害の方に
レッスンをした経験のある方や、聴覚障害の方と接した機会が
ある方がいらっしゃれば、どんなことでも構いませんので
アドバイス等頂けるとありがたいです。