|
カテゴリ:カテゴリ未分類
インドから中国に仏教を伝えた有名人と言えば、ダルマさんと、西遊記でお馴染みの三蔵法師がまず出てくると思う。
ダルマさん日本だと高崎ダルマのような人形だが、本当は菩提達磨(ぼだいだるま、ボーディダルマ)と言って、中国に仏教を伝え、禅宗の師祖として禅の起源となる人でもある。 三蔵法師はテレビドラマなどの西遊記だと女優が演じることが多いが、実際は男。16年ものインドへの長旅を経て大般若経を中国に持ち帰り、600巻の翻訳を成し遂げた学僧。 日本で最もポピュラーなお経、「般若波羅密多心経」はその600巻のエッセンスを262文字に集約したもの。 今お勤めさせて戴いている随身先では、毎日欠かさずご祈祷にて太鼓に合わせてお唱えするし、また大般若経600巻の転読もしている。 2500年という時代を経て、今だに信仰が生きる仏教も、この祖師達を重んじている。 日本における現代の仏教は、江戸時代、幕府が檀家制度を敷いて以来、あるいは、明治政府が僧の妻帯を許可するようになってから、聖俗の振れ幅が非常に大きくなっていると思う。 寺に生まれ、家業としてやっている僧侶がほとんどだが、純粋に仏法を求めて妻帯せずに修行に励む僧侶もいる。 青い目をした外国人の修行僧や、住職も最近は珍しくない。 最近ではドイツ出身の安泰寺ネルケ無法住職も数多くの著作があり、有名人である。 かえって外国人のほうが決意をもって発心し、海を渡って出家しているのて、日本人よりも間違いなく純粋で決意も固いのかもしれない。 アメリカ、南米、ヨーロッパにも、日本から布教した結果できたお寺、あるいは日本で修行し故郷で布教した僧侶の寺は数多くあるようだ。 ヨーロッパに禅を布教した弟子丸泰仙という僧侶がいる。 33年前に遷化されているが、ヨーロッパでは、禅を伝えた現代の達磨大師とも言われている。 来週、その弟子丸老師の33回忌法要がイタリアで行われる。 自分の師匠の一人、今の随身先の住職の付き人として一緒にヨーロッパに出張することとなった。 フランスとイタリアの二ヵ国に8日間の予定。 向こうで、禅がどのように理解されているのか、単なるカルト、神秘主義として理解されているのか、 それとも心身脱落としての禅が理解されているのか非常に気になるところである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.19 00:59:22
コメント(0) | コメントを書く |