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カテゴリ:懐かしのイタリアン&フレンチポップス
“Dans Le Temps” by Petula Clark 1965 “Quand un Amour Renait” by Sylvie Vartan 1966
上の2曲のフランス語タイトルを読める人は、“Dans Le Temps” が「ダウンタウン」に発音が極めて近いことがお分かりいただけると思います。 また、“Quand un Amour Renait” の最後の単語 “Renait” が “Renée” と同じ発音「ルネ」であることから、“Walk Away Renée” との関連を推測できる方もおいででしょうか。 実は、タイトルにも書いたように、この2曲はどちらも『恋のダウンタウン』と『愛しのルネ』をフランス語に訳したいわゆるカヴァーポップスの仏語版なんです。 まずは “Dans Le Temps” ですが、これはそのまま読むと「ダン・ル・タン」(ちょっと日本語訛りになりますが) となり、元の英語 “Downtown” と音節も同じで発音も極めて近い。そこで、これに合わせて歌詞の中身もフランス語にして、ぺトゥラ・クラーク自身が歌い世に出したということなんでしょう。 次に “Quand un Amour Renait” もフランス語の歌詞のつけ方などについては、 “Dans Le Temps” と同様の経緯を経ていることは明らかですが、こちらは “Walk Away Renée” の歌詞の中で繰り返される “♪ Just Walk Away Renée” に合わせて “Just” のところに “Quand” を置き、“Quand un Amour Renait” (読みは「カン・タナムール・ルネ」って感じ) として意味をわかりやすくし、シラブルも合わせたということになるわけです。 いつかはこれをきちんと取り上げてラジオで流そうと思っていたんですが、他にもこういうのがまだあるのかしらと思っていて、つい先送りになり、今回ようやく実現しました。 きっかけは『ポッカリ歩こう』に他なりません。 リスナーの方が「“Walk Right in” が「ポッカリ」に聞こえるのはなぜでしょう」とリクエストメールに書いてきて、はたと思い出したのが、そういえばパラキンの『ポッカリ歩こう』が “Walk Right in” のカヴァーだったけど、あれって日本語訳する際に “♪ Walk Right in” を「♪ ポッカリ」って聞こえた通りに当てはめたっていうことだったのかと、突然繋がったんです。 僕には今でも全然「ポッカリ」とは聞こえませんけど。これは人によるだろうから、ね。 こんな駄洒落タイトル、他にもたくさんあるかもしれません。何か思いつきますか。 では、歌詞の中の “Dans Le Temps” と “Quand un Amour Renait” のところに来たら大声で歌ってみましょう。もちろん英語でもフランス語でもいいですよ。日本語訛り、大いに結構。 “Dans Le Temps” by Petula Clark 1965 “Quand un Amour Renait” by Sylvie Vartan 1966 火曜日、昼から晴れたので久しぶりに近くの海へ。離島がとても近くに見えました。 ********** 6月4日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。 1. Bus Stop (ホリーズ) 2. 愛は哀しくて (ボニー・タイラー) 3. Jean’s Not Happening (The Pale Fountains) 4. 煙が目にしみる (Jo Stafford) 5. You Belong to Me (Patti Page) 6. 愛の讃歌 (ブレンダ・リー) 7. Walking in the Rain (ロネッツ) 8. Walk Away Renee (レフト・バンク) 9. Quand un Amour Renait (シルビー・バルタン) 10. Dans Le Temps (ぺトゥラ・クラーク) リクエスト曲は、5.座波ソーメンさん。6.酋長Kobaさん。7.尻焼原人さん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~3.&8.は「タイトルだけでは雨の歌とわからない雨の歌」もしくは「雨が重要な働きをしている歌」。4.は「今月の歌」。9.は8.のフランス語によるカヴァー曲。更に8.&9.は英語の元歌を仏語訳した際にタイトルを「駄洒落化」してしまった曲。 では、次回もよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.06.16 09:58:26
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