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テーマ:60年代米国音楽(321)
カテゴリ:60年代米国音楽
“Sunny” by Bobby Hebb 1966 『ヴァケーション』弘田三枝子 桑の実が真っ盛りです。 なぜか桃の花が咲きました。少しだけど。バナナは相変わらず急成長中。モリンガの葉も出揃ってきました。 真夏の厳しい暑さが少し和らいだせいか、庭の木々が元気になってきたようです。 ボビー・ヘブの『サニー』は、今年とカレンダーが同じだった1966年の夏に流行った歌で、8月27日付のキャッシュボックスではナンバー1になっています。 66年といえば、アメリカのヒットチャートと日本での流行が随分タイムラグも無くなってきた頃ですが、曲によってはだいぶ遅れて流行ったものもあり、この『サニー』も日本では約5ヶ月後の67年1月から2月にかけて随分ヒットしたんですよね。 ただ、やはり “Sunny” という言葉の響きやその音から連想する情景は夏にふさわしいものだと思うので、レコード会社もすぐに売り出せばよかったのにねえ。今更どうにもなりませんが。 コニー・フランシスの “Vacation (ヴァケーション)” も夏休みに入ってウキウキした気持ちを歌ったものなので、米国では1962年7月から8月にかけて流行り、9月1日に最高10位になった。翌週からガックリ落ちてしまうが、夏休みが終わってしまったからだね。で、この歌の日本でのヒットは、当然本国より少し遅れて秋から冬になってしまった。さらに、この曲は日本語の歌詞を付けて各社競作で大ヒットすることになる。 でも、ちょっと困ったことに、夏休みの歌を原曲を踏襲して訳詞すると時期が合わなくなってしまう。 そこで、漣健児氏は考えた。タイトルが “Vacation” つまり「長期休暇」なので、この歌を夏休みだけでなく、四季の長期休暇を歌った歌にしてしまえ、と。 だから、歌詞の途中に出てくる「♪ 待ち遠しいのは~」のあとに、夏休み・秋休み・冬休み・春休みと4つの長期休暇を登場させた。しかも最大の山場のサビは「♪ 冬は楽しいスキーに行きましょう~」と、我が国でのヒットが秋から冬にかけてとなることを見越しての、見事にタイムリーな訳詞となった。 「♪ 待ち遠しいのは秋休み~」については、若干引っかかるところだけれど、稲刈り休みのことだと思えば良い。あるいは、勤め人だったら有給休暇を取って、長期休暇にしてしまえ。って、ちょっと強引でしょうか。 『ヴァケイション』といえば、青山ミチも歌っていて、随分歌の上手い人が出てきたなあと感心したもんです。
********** 10月8日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。 1. The End (Earl Grant) 2. Sunny (Bobby Hebb) 3. You Can’t Hurry Love (The Supremes) 4. Reach Out, I’ll Be There (The Four Tops) 5. That’ll Be The Day (Buddy Holly) 6. I Can See Clearly Now (Jimmy Cliff) 7. Something Stupid (Nancy and Frank Sinatra) 8. Eleanor Rigby (The Beatles) 9. There Will Never Be Another You (Chris Montez) リクエスト曲は、5.座波ソーメンさん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.は、先日テレビで観た映画「悲しみは空の彼方に」の主題歌をアール・グラントが歌っていたので、久しぶりに彼のヒット曲を。2.は「今月の歌」『サニー』のオリジナル。3.&4.と8.&9.は、1966年の夏の終わりから秋にかけて米国で流行った曲。
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Last updated
2022.10.14 01:45:19
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