カテゴリ:メキシコ生活
日本を発ってから15時間以上が経ち、やっとメキシコシティーに
着いた。空港には僕らと同じくして他の海外から来たと思われる 外人がたくさん集っていた。AFSメキシコ支部の方らしき人が僕らに 声を掛けてきた。 どうやらここからバスでみんな移動するらしい。 2台の大型バスとトランクなどを荷台に乗っけたトラックが2台、 空港のそばにまっていた。バスに乗り込もうとした時、一緒に 日本から来た留学生の一人が地面に落ちている銀のブレスレットを 見つけた。拾い上げて片手を上げながら、「誰の?」と周りの アピールする。バスに乗りかけていた背の高くてきれいな白人が 「私のだわ。ありがとう。」と言って受け取った。 俺は英語が全く話せない。 もちろんスペイン語も数字だけ覚えてきた程度だ。 俺にもあんなふうにさりげなく英語やスペイン語を話して友達と しゃべることができるのだろうか。一緒にきた日本人の子に嫉妬した。 気を取り直してバスに乗り込む。どこか空いている席を探すとどこも 開いていなかった。同じ日本人の仲間はちゃっかり全員座っている のに俺の席はなかった。こういう雰囲気は苦手だ。 俺にどうしろというか。 すると俺の心の呟きをきいたかのようにメキシコ支部の人が 「大丈夫だよ、君にも席があるから。」と声を掛けてくれた。 が、それは荷台に荷物を詰めたトラックの助手席だった。。 ここですか?自分に自問自答しながら俺のメキシコ留学はこんな 調子で始まった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月03日 21時24分15秒
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