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2006.09.30
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4時間スペシャルの第1部も、とりあえず観た。
実話を「再現ドラマ」に編集して涙を誘う企画は個人的に好きでない。
テレビというフィルタを通すと、
たとえ実話を元にしていても編集という虚構が介入するからだ。
それがドラマ仕立てならば放送作家の筆も入る。
事実を伝えたいなら単純に取材形式のみにすればいいと思う。

「涙そうそう」だけに、
その企画意図をくめば、涙を誘う演出があって当然ではあるが・・・。

 TBSテレビ50周年 涙そうそうプロジェクト ドラマ特別企画 広島・昭和20年8月6日 完全版

観たかったのは第2部の方、正真正銘のドラマ
「広島・昭和20年8月6日」インターナショナル特別編

日本民放連最優秀賞受賞。
モンテカルロテレビ祭ノミネート、アジアの作品として唯一。
今回は、そのノミネートされたインターナショナル特別編。
(たぶんオリジナルより短縮されたヴァージョン)
出演:松たか子、加藤あい、長澤まさみ、
   国分太一、玉山鉄二、冨浦智嗣、西田敏行、他

このドラマ、実は去年も観たのだが、
その時の印象があまりにも濃く、もう一度観たかった作品。
評すと「圧巻」その一言につきる。

前述、第1部の「事実に演出を加える方法」と
第2部の「フィクションを現実に近づける方法」とでは、
同じ「現実を描写しようとする」目的でも全く方向性が異なる。
この「広島」の場合、
リアルに描こうとする努力が並みのドラマと違っていた。

昨年放送前に観た「王様のブランチ」等でのメイキングによれば、
大掛かりなオープンセットが
このスペシャルドラマのために組まれた。
戦時中の街角(背景に産業奨励館を臨む主人公の旅館周辺)、
象徴となる、原寸大に近い原爆ドーム(産業奨励館)外観。

その奨励館前に流れる川は全てCG合成で加えられている。
爆撃機による原爆投下シーンもCGで再現。
爆風が列車を襲うシーンまで撮影された。
さらに路面電車の走る街路や駅のシーンは、中国ロケ。
通常の日本映画より、はるかに手が込んだ作品に仕上がっている。

ストーリーは原爆投下の瞬間へ向け、
様々に紡がれる三姉妹の人間模様が描かれている。
いずれ起きることが周知であるゆえ、冒頭から胸が熱くなった。
例えば、映画「タイタニック」で、
出航前のシーンに抱く観客心理と似ている。

しかしこのドラマの場合、半端な救いなど用意されていない。
一発の爆弾が「全て」を焼き尽くしてしまう。
純粋に戦争の悲惨さを描いた、重厚なリアリティ・・・。

髪を短く刈って臨んだ国分太一による入魂の演技が物語を締めた。
黒い雨に打たれながら泣き崩れるシーンが心に焼き付いて離れない。
このドラマが制作目的を見事に達した証である。





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Last updated  2006.09.30 12:04:06
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