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2007.05.26
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カテゴリ:アニメ
昨夜放送してたので、ついつい観てしまった。
たぶんターゲットが大人ではないかと思えるシナリオ。
ジブリの中では好きな作品である。
もちろん、久石譲の音楽も要所でちゃんとハマッている。



公開当時のキャッチコピーは
「カッコイイとは、こういうことさ(by 糸井重里)」
私的に主人公をカッコイイとは思わない。台詞も臭い。
キャッチコピーも嫌いだ。
しかし、これをカッコイイと思ってる時代が存在したのは確か。
それを「あり得ねぇ」とか言いながらたしなむ(笑)

ありがちな、最後には人間に戻るという話ではない所がとても良い。
意外なことに話自体ほとんど進展しないまま終わる。
クライマックスに軍との派手な空中戦もない。

どんな話なのか言葉でまとめにくい反面、
何度でも見られる「雰囲気を楽しむ」内容になっている。
懐古趣味的と言っていいだろう。

懐古は宮崎作品に継がれる共通項だが、
それが「紅の豚」においては主題そのものである。
今のジブリに、こんな作品を作る事が許されるだろうか?

視点は異なるけど、
主人公(豚)が吸ってたタバコを川へ投げ捨てるシーンがあった。
今のジブリだったら、主人公にこんな事させないだろう。
人や所属する団体、それを取り巻く環境は変化し続ける、
いつまでも一ヶ所にとどまってはいられない。
だからこそ古いものには不思議な魅力があるのだ。

「古き良きもの」とは、
現状に則さないからこそ非日常の趣きがある。
やっぱ大人向けのアニメだ・・・。

ところで、途中流れたBGMが
同じく久石譲が音楽担当だった大林映画「ふたり」の
「草の想い」に似てるなぁと思って口ずさみそうになったけど・・・、
久石譲の他作品でも似た曲はたくさんあるらしい(笑)





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Last updated  2007.05.26 10:26:02
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