きのう、東京からのお客様が二人うちに泊まりました。
主人の何かの会の講演会の講師に、東京の知り合いのフードコーディーネーターの方をお願いしたのです。
お話の中に外食、中食、内食っていうのが、でてきて、売るにしても、一手間加えれば、高い値で売れること、外食が減ってきて、中食が増えていることなどを聞きました。
確かに、農協の食材にしても、生協にしても、簡単に料理できるものが増えているし、実際に私も買っています。みんな忙しいからね。
お惣菜そのものでなくても、焼くだけとか、チンするだけとか。キットといわれる、袋からだして、ついてきたものをかけるとできるとかいうやつ。便利だものね。
先月、東京で試験販売をしたときにも、りんごや柿の形も、輪切りより、八つ切りの方が、食べやすそうと言う評価でした。見た目は、輪切りの方が、きれいなんだけど、見た目より、割らずに、すぐ食べられるということの方が優先なのね。
こっちとは、また違うのです。
それから今やっている仕事のデザインのためにデザイナーさんも一緒にきてもらいました。
人とのつながりって不思議です。
7,8年前に市民風車の出資者になったことで、環境系の知り合いが増えていき、東京の人達とのつながりもそこから広がりました。
広告関係の仕事をしている人が多かったので、プロデューサー、コーディネーター、デザイナーと次々と人が人を紹介してくれて、フードコーディーネーターの方が、ホテルに食材を紹介したいとか、退職してこちらにもどってきている勲章ものの料理人さんを紹介されたりとか、どんどんといろいろな広がりをみせています。
先月東京に行ったときも、その人達と会って、神楽坂で、うちのりんごを使った料理を作ってくれた人のお店で食事をしました。
初めて行った神楽坂、なんか面白い、魅力的な町でした。
また、違う人が、コンピューター関連の社長を紹介してくれ、そこから、スーパーのバイヤーさんに繋がり、今、米の話をしているところです。
田舎で、ただ農産物を作って、ここに閉じこもっているだけでは出会えなかった人達。
私達も、もっと外へでて、地方からいろいろ発信したい。
私達が普通と思っていることが、都会では、新鮮に思われたりと、探せば案外知られていないお宝が眠っているかもしれない。
平均賃金、うちは、下から2番目なんだって。
もちろん、東京が1番。
だから、東京だとそんなに高いと思われないものが、こっちでは、高いと言われる。
きのうのお客様も、直売所で、野菜も魚も安いねとびっくりされてた。
物価そのものも違うからね。
そうして、そんな人達と話をしていると、不思議なことに、まだまだ、農業にもいろいろな可能性があるのではないか、わくわくする楽しみがあるのではないかと思われてくるのです。