仕事をやめてから 2
仕事をやめてから 1 の続き いきなり電話を「がっちゃん」され・・・あっけにとられ・・・電話面接が始まったのが11時30分。終わったのが45分。あっけにとられてたのが3時間。その後、タバコが進む進む・・・いやいや、待て。マジで終わったの?っていう気持ちしか残らず・・・夜中なのでエージェントに物申す事もできず。とりあえずメールで報告・・「担当者の〇〇さんとは一瞬しか話せず、すぐラテン系の訛りのある女の人に代わって面接を受けました。質問もさせてもらえず、面接というより一方的に聞かれたことにYes,Noで答えるだけの感じでした。」 次の日、すぐ連絡が・・・「それはおかしいですねなんていう対応なんだ」とエージェントも怒ってました。さすがにお前も怒るかぁああああよし、なかなか同調してくれないお前だが、ここはガツンとタッグを組もうじゃないかぁああすぐに現地スタッフに確認を取らせる・・でも、面接木曜日金曜日エージェントから電話でもあっちは金曜日がイースターで祝日、そして土日・・・月曜日、でもあっちはまだ日曜日・・・結局火曜日まで連絡待ちもどかしかった・・・・ 火曜日、エージェントから電話が来た。 「aikiさん。まずは結果からお知らせします。・・・残念ですが、採用なしです・・・」 は?? あれは本当に面接として成り立つのかという気持ち&あんなんで落とされた悔しくて仕方なかった・・・ 返事を待っている間、エージェントには「ああいう不本意な面接だったけど、もし採用の連絡だったら私はそこで働きます!なんか、そういうところのほうが、言い方悪いけど『私が会社立て直してやる』っていう気持ちでできそうだから。」という意思を伝えていた・・・のに・・・エージェントいわく「aikiさんが最終的に話した女の人、あれ、校長先生だったらしいんです。学校側はこの不況で日本人学生が減っていて、営業色の強い人を探してたらしいんです。あっちから来たメールでは、受け答えもしっかりしていたので、こちら側からはクレームは言いませんでした。」って。それって、私がエージェントに言った面接の雰囲気を完全に信用してないってことじゃない?だって、私「営業」について何も聞かれてなかったし。私は日本語教師をする傍ら、他業種の営業として5年間働いていたので、営業経験はむしろ日本語教師の経験よりあったのに。それをアピールする機会すらなかったのに。。。エージェントは私じゃなくて、ホストカンパニーを信頼したわけだ・・・ 怒り爆発 「あ~、そうですか。」怒りのあまり、笑いそうになる・・・ 「でも、私はその学校を良くする自信はあります。××(エージェントの名前)さんが向こう(学校)側の言う事をそう捉えるなら仕方ないですが、マジで不本意です。・・・ああだこうだ言ってても進まないので、もういいので、次の募集してる会社、紹介してください。」と言い放った。 もしこれが夢見ていたNYでのインターンじゃなかったら、私はすぐ忘れる事ができたんだろうけど、とってもいい話だったから、悔しさがこみ上げ、なかなか忘れられなかった。 何よりも、こんなエージェントの対応が許せなかった。 3日くらい経って・・・エージェントから電話。「aikiさん。もしあの面接を受けた学校に『3ヶ月無給インターンでやってみて、aikiさんが結果を出せたら有給で。だめなら帰国』っていう提案をしたらどうでしょうか。」マジ、バカにしてる・・・そんなんなら、エージェントを通さずに自分で探すわ・・・駄目なら帰国って・・・よくそういうことが言えるな・・・ そもそも日本にあるほとんどのエージェントというのは、現地の企業からお金を取らず(取っていても小額)、インターンとして行きたいという側、つまり、私と同じ立場の人からお金をもらって成り立っている。私も例外ではなく、全額約100万。それを3ヶ月駄目なら帰国、はい、残念でした~で終わらせる気なのか しかも、3ヶ月で結果が出ると思ってるエージェントは・・・・一体・・・・一般企業と違い、学生をターゲットとする「教育業界」。例えば私が現地で一ヶ月目に「この学校はいいですよ~!!是非来てください!」と言って、「はい、じゃ、2ヶ月後に行きます!」という学生がどこにいるのか・・・日本人に限った事じゃないけど、「留学」って莫大なお金が掛かる。それを3ヶ月の間に「行きます!」という学生を集められると思うエージェントの甘い考えがまたまた許せなかった。 (エージェントに払った前金)15万が何ぼのもんじゃ! そう思うようになり、このエージェントを通さず、他にNYに行って働ける方法を探すようになりました。私の最終目的は、NYで起業すること。私みたいなマイノリティ(aikiは在日韓国人です!)を集めて、世界に発信できる「何か」を作りたい。この事件(?)があってから、インターンとして経験を積まずに、一気に起業してしまおうか・・・でも、経験を積まずにアメリカ、特にNYという場所で起業するには、ビジネススタイルを含めて分からない事が多すぎる・・・そもそも自分の最終目的である「何か」というものが明確にできるのには、向こうで人脈が必要なのに・・・やっぱりあっちで一度働かないと、自分の夢には届かない・・・そう思った私は、そのエージェントを通さずに、NYの日系企業に履歴書を送る事にしました。送った先は出版系企業。大学がジャーナリズムで、日本語教師時代から教科書や参考書を独自に作っていたこともあり、教育業界の次に魅力を感じていたから。 エージェントと最後に連絡してから1週間くらいが経った頃。履歴書が完成メールで送りました。自分なりに一生懸命作成して、納得できる仕上がり。ただ、心配だったのが「ビザ」の問題と、「報酬」の問題。向こうの出版系企業は、インターンだとなかなか報酬が発生しないらしく・・・例えば1年インターンとしてやっていくためには、その1年、お金が発生する場所がない。 履歴書を送って4,5日が経ったある日。エージェントから電話が・・・「aikiさん。お元気ですか!!」・・・ち・・・人の気持ちも知らないで、よく電話ができたもんだっ「まあ、元気です。」「ちょっと聞いてください!!エージェントにaikiさんの言ってた事伝えたら『その熱意に賭けてみたい』というお返事をもらいました!!」 ・・・・・ なに? なぁにぃ なんだとぉおおおお!!?? 今更なんだ!?もうこのころになると私の頭にゃ、学校の名前を思い出すスペースさえなかった。エージェントと私の間にも、どうやら時差があるらしい・・・ でも、・・・・ ニヤっとしてる自分が・・・「どうやら、2ヶ月はcommissionだけになるらしいんですが、3ヶ月目からは報酬も、もちろんcommissionもあるそうです!」・・・条件は少し下がったな・・・多分エージェントが「あの」提案をしたせいだな・・という「またやらかしやがった」という気持ちの一方、「まだ諦めずに交渉してくれてたのか・・・」という気持ちも無きにしも非ず・・・ 結局、私はこのいわくつきの学校にお世話になる事にしました。 この2日後、私が自分で履歴書を送った出版系企業からメールが・・・「残念ながら、貴方は私どもの求める人材、スキルに値しないとの結果に至りました。」・・・値しないって・・・そんなきつく言わなくてもいいじゃん・・・ 仕事をやめてから 3につづく