|
カテゴリ:法科大学院と司法試験
いよいよ、最初の裁判傍聴をしました。
いきなり判決です。でも、これには珍しい手続きがちょっとはいるということでした。そして、この裁判には、テレビカメラが入るということでした。 すんごく緊張しながら、法廷に入り、検察官の斜め後ろにある修習生席に座りました。 すでに、検察官は着席していました。そして、弁護人も後から来て座りました。傍聴席の一番後ろの列の真ん中に、テレビカメラがセットされていました。黄色い腕章をした記者と思しき方々も着席しました。 裁判官が入廷してきた瞬間、「起立してください。」と書記官が言ったので、みんな一斉に起立し、礼をして着席したのです。さあ、いよいよ始まるぞお!と思いました。 しかし。法廷内は静まり返っています。誰も、咳払いひとつしません。 私は、検察官の影に隠れている感じだったので、傍聴席の様子はよく見えませんでした。 法廷内は、まだ静かです。相棒の修習生は、様子がよくわからずきょろきょろしていました。私も、状況は全くわかりませんでしたが、みんなが固まっているので、一緒に息をひそめて固まっていました。 その時、「あと30秒です!」と総務の方が大きな声で言いました。 何があと30秒なんだろう??とおろかにも思いました。あと30秒で被告人が入ってくるのかな?? しばらくすると、「時間です。撮影終了です!」という声がかかりました。 私は、それでようやくわけがわかりました。裁判官が入ってきてからずっと、カメラが回っていたのです。後から聞いた話では、2分間、裁判官が入廷してきたところを含めて撮影するのだそうです。入廷するところを入れた方が動きのあるシーンになって良いというテレビ局側の希望だとのことでした。 そっかー。そうだったのかー。2分ってずいぶん長いんだなー。などという、アホな感想を持ってしまいました。あのシーン、放送されたんだろうか。なんだかカッコ悪いよなあ。 後で、その話をしたら、裁判官に「被告人がテレビに映っているのを見たことある?」と聞かれてしまいました。 「ありません…。」映るわけないよね、まったく。 そうか。ああやって、国民の知る権利とか、報道の自由とかを保障しているわけか。 とても、重要なことなのはわかります。でも、2分もの間、そこに居合わせている人たちが、全員そろいも揃って息を潜めて固まっている姿は、なんともすごいです。多分、法廷でしか見られない光景なんじゃないでしょうか。 なんか、もっと良い方法がないものでしょうかね。難しいものですねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月04日 23時46分43秒
[法科大学院と司法試験] カテゴリの最新記事
|