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カテゴリ:法科大学院と司法試験
修習開始1週間。見る物聞く物初めてのものばかりです。
裁判所の庁舎内は、迷路みたいになっていて、実質初日の月曜日なんかモロ迷子になってしまいました。 総務課があるのは、本館だっけ?本館ってどの建物だっけ?どっちへ行けば書記官室にいけるんだっけ??金曜日に、人の後についていくだけで、何も考えていなかったので、方向音痴対策が何もできていなかったのです。 遅刻するかと思って半泣きでウロチョロしました。おかげで、建物の道順(?)はわかりました。しかし、1週間たっても、建物全体の東西南北はわかっていません。 木曜日は、模擬裁判をしました。例によって、検察官役です。ガイダンスの時に、「台本ができているから大丈夫。」と言われたので、みんなお気楽に考えていました。 でも、やはり、世の中そんなに甘くありません。渡された資料は、修習生たちにとって、「台本、ないじゃん!」という状態なのです。やはり、わかっている方とそうでない私たちとでは、資料から得る情報とか基本的知識に格段の違いがあるのだと思いました。 準備の時間は実質1日しかないし、もう1人の検察官役の人と前日の夜に相談して、尋問の内容などを決めました。でも、被告人(裁判官がやってくれます)は、ここにあるような返事をしてはくれないだろうなあ。 さて本番。 検察官は、いきなり冒頭手続きが見せ場です。私は、起訴状と冒頭陳述を朗読しました。後は、乙号証の要旨を読んで、被告人質問をしたわけです。後の、細かい手続きと甲号証の要旨の朗読、その中で被告人質問をやったり、論告など難しいところは、相棒にやってもらいました。しっかり勉強している人で、難なくやってくれたので助かりました。 多少のまごつきはありましたが、案外あっさりと終わったというのが実感でした。 そして、講評。 乙号証の要約の仕方を笑われてしまいました。「心証をとってもらいたいところを要旨にしないとね。」 私は、乙号証の書面全体を要約したので、立証に必要な部分を全くとばしてしまったのです。証拠を見ていない裁判官からすれば、「どこが事件と関係あるんだ??」という謎の印象を受けたわけです。 この辺が、いかにも素人という感じで、「わかってないなあ。」と思い知りました。 でも、「細かいところはいろいろあるけど、でも、全体として見れば良くできています。」と言っていただけました。あー、よかった。やれやれ。 そして、「検察官は、声が大きくて聞きやすくて大変良かった。」とも言われました。 声の大きさと聞きやすさだけは、どこでも好評のようです。 問題は、発言の中身です。中身もGOサインが出るように、勉強しようと思います。 他にも、講義があったり、いろんな資料を読んだり、慣れないことをしています。1週間で、脳細胞はだいぶ活性化してきた気がするけど、疲れも感じました。 今日は、早起きする気も起らなくて、息子の音楽教室でも「だら~」っと気が抜けた感じでした。 でも、小学校の学校広報の原稿があがってきたので、今からこれを入力しなくちゃいけないのです。広報委員でありながら、編集会議に出席できない私は、事情を話して、原稿の入力係りにしてもらったのでした。だけど、今日は気合いが入らないよー。 先が思いやられます。でも、修習が楽しいという意味も何となくわかってきました。 私は、メンバーに恵まれた班に入ったみたいです。その辺も、来週になればもっとよくわかりそうな感じです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月05日 17時30分59秒
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