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カテゴリ:法科大学院と司法試験
導入起案の講評がありました。研修所から教官が来て下さって、解説してくださった後、一人ずつ講評を聞きました。
刑事裁判の教官を一目見た瞬間、「本物が来ちゃったよ!」と感動しました。あのDVDの教官が、私たちの担当教官だったのです。こんなことがあるなんて! DVDの中では、ひときわ際立っていた刑事裁判修習の事前説明でした。「この教官は、すんごくおもしろそうな人だけど、本当はどんな人なんだろう」と、思っていました。 導入起案の解説では、DVD以上のパワーで、ざっくばらんに、でも、ちょこちょこ私たちを気遣いながら、講義してくださいました。DVDは、決して演技ではなくて、どうやらこの教官の持ち味らしいです。全然退屈しませんでした。緊張感あり、笑いありで、とても充実した講義でした。私のように、起案に慣れないヤツにも、なんとかついていけました。 個人面談では、教官は、私のいろんな状況を心配してくださっていました。「お母さんのがんばりを、子供さんはきっとわかってくれますよ。」と優しく励ましてくださったのです。その一方で、ピシりと「起案は、作法を守って、細やかにすること。」というアドバイスもくださったのです。 そういう指導をする時の教官は、ちょっと厳しい顔をしていました。そのあたりは「さすが教官」という感じでした。メリハリをつけるのがモットーとおっしゃっていましたが、まさにそのとおりでした。 そのアドバイスを手がかりにして、その後の起案をしてみました。それで、ようやくいくらかピントが合ってきたように思えます。まだわからないことだらけでも、問研起案で、少しでも良くなった答案を書きたいものです。 懇親会では、教官のパワーに押されて、私たち修習生はあっけにとられて見ていました。すごい裁判官がいるんだなあ、裁判所って懐が深いんだなあ、と感動しました。この教官の絶妙なバランス感覚は、誰にでも真似できるというものではありません。 和光の集合修習が断然楽しみになってきました。教官に押されてばかりもいられません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月20日 14時55分40秒
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