|
カテゴリ:福祉関連
一昨日,友人が引越しの挨拶に来ました。友人と言ってもうんと年下の女性ですが,10年くらい社会福祉協議会関係で一緒に仕事をしてきた人なので,ここは敢えて友人と言わせていただきましょう。
新卒で入った彼女もすでに中堅です。医師や弁護士,社会福祉士などの資格職と一緒に計画をしていくような仕事をこなし,十分な現場のスキルも身について,これからますます仕事にアブラが乗ってくるであろうというその時に。何とやむをえない事情で遠方に引越しすることになったのだそうです。 事情を聴けばやむを得ないと思うのですが,彼女が正職員の現在の仕事をやめてしまうことになるのはいかにももったいないと思いました。 こういうの何とかならないのでしょうか。社会福祉協議会ってどこの市町村でもあるかと思いますが,他の市町村の社会福祉協議会との直接のつながりはありません。だから,遠方に引っ越すとやめなければならなくなってしまいます。ここまでせっかく身に着けたスキルが転居先で活かせなかったら日本の損失です。これから人口が減少して,福祉職に来てくれる若い人も少なくなっていってしまうかもしれないのですから,やむを得ない事情で転居しなければならない人が出た場合,引越し先の社会福祉協議会で正職員として採用するようにして職員を維持していく必要があるのではないでしょうか。すでに全国に存在している協議会を相互連絡できるようにするだけなのですからそれほど大変なことでもないと思います。彼女は有能ですから他の仕事についても十分やっていけると思いますからその点で心配しているのではないのですけどね。 これからは,人口減少を背景に各職種ごとに人材の奪い合いが始まると思います。自分の職場で新卒を一から教え込むよりも,よそでスキルを身に着けた人に来てもらう方がコスパが良いです。相互に連絡を取り合うのであれば,同じ基準のスキルチェックをする必要がありますから,内部の共通試験みたいなものを作っておいて使うようにすれば良いのではないでしょうか。それと職場の推薦が必要ってことにして。 市町村も県も,お互いに融通し合うような人事があって良いと思います。 友人としてのつながりがなくなるわけではないけれど,しばらく会えないのかなあと思うと少しさびしい気分なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年03月20日 17時38分06秒
|