政党と社会問題の渦中にあった宗教との癒着とも言えそうな状況が話題になっています。
自民党から見れば,公明党の選挙中の様子が羨ましかったのでしょうね。宗教の信者は,教えに対して真摯で忠実ですから,きっと指示された通りの時間に来て,指示されたとおりに活動し,指示された通りに選挙運動に協力するのではないでしょうか。情報をリークされるなどの裏切りの心配もなさそうです。人を信用できないタイプの人から見れば,そういう画一的に信用できる支持母体は,(特に選挙中は)喉から手が出るほど欲しいと思っても不思議ではないと思います。
宗教を使って国民の信教の自由を侵害したり,国民の行動を制限したりしようとするのとはまた少し違う政教分離の視点が必要になってきているようです。政治側から金銭を支出するのであれば,神社の玉ぐし料だって問題になって判例になっていますが,宗教側から議員に献金するなら問題にならないのか?,とか,国会議員が選挙期間中に宗教団体で挨拶しても問題にならないのか?,とか,宗教家が政治家になったらどうなるのか?とか,新たな疑問を感じました。
もっとも,オウム真理教の時も選挙で候補者が沢山出ていましたよね。渋谷の駅前で,信者さんたちがゾウの帽子を被って候補者の選挙カーの周りで踊っていました。そうしてみると,もっと早く議論してこなくてはいけなかったのかもしれません。
公明党と創価学会の関係ってどう説明されているのか,についてもそのうちテーマに上がってくるのではないかと思います。
権力を生み出す構造って不思議ですね。
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最終更新日
2022年08月07日 15時00分22秒