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カナデさんは、現在中3で女の子である。
吹奏楽部でサックスを弾いている。いや吹いている。 成績は私の勤務する塾で1位、 いやすばらしい。 カナデさんは、いつもクールをきどっている。 私の言うことにことごとく逆らう。 ゼンマイザムライにはまっているようである。 私が数学を苦手なのを知って、わざと数学の質問にくる。 私はなぜこんな冷たそうな顔が好きなのだろうと、いつもぼんやりカナデさんを眺めている。 女性には色んな時期がある。 ぽんやりと可愛い時期 ぴちぴちと色っぽい時期 カナデさんは、今全ての輪郭がはっきり、ある種の清廉さに包まれている。 あの紺のセーラー服と、ローファーと、黒いストッキングが黄金率をもって彼女に在る。 もっともシャープな時期なのだ 「昔は無邪気でした」 なにやら哲学めいたことを言う。 彼氏はいないそうだ。変な虫がつかないでほしいものだ この前、吹奏楽部の演奏会へ行ってきた。 カナデさんは文字通り奏でていた。 「AND I LOVE HER」のソロを・・・ 愛も恋も分からない、美しい少女が、こんなラブソングを吹くなんて 吹奏楽部顧問の男の首を絞めたくなったものだ。 娘がもしできたら、カナデとつけよう 私は彼女のソロを聞きながらそう思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.01.08 00:18:52
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