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愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

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2006/11/24
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カテゴリ:カテゴリ未分類

^-^◆23ヶ月目に分かった

       年賀状差出人


「K先生、失礼ですけど、

 この年賀状見て頂けますか?」

「……ん?……あっ、これ……これ私が出したもんですね、

 どうしたんです?」

「わぁ~~~、良かったぁ……。やっと、分ったぁ~…………」

「えっ……???どういう事……?」

「……先生スミマセン……。実は、差出人の名前が無かったので

 ずっと……探していたんです」

「……えっ?……あっ、ホントだ……。これは、失礼……、

 最近、時々あるんですよ……う~~ん」

「いゃーーーー、これですっきりしました。ありがとう

 ございました……」

「……ちょっと……、でも、これ……去年の賀状ですよ」

「……そうです。ずっと探していました。すみません、

 今さらお礼の賀状は出せませんので…………、この場で……

 ありがとうございました……」

「いやいや、あなたからも、賀状頂いてましたよ」

「(……そうか……会社から出していたんだ……)」

「ところで、これ、持って歩いてたの?……二年近くも……」

「はい、嬉しい内容でしたので、何とかお礼を申し上げたいと

 思いまして、……何人も何人も当たりました……」

「…………うーん。いゃーー、申し訳なかったねぇ……」

「あーーあ、すっきりしました。良かったぁ……。どうも……」

「あっ、ちょっと……待って……」

「えっ?」

「……今、署名させて貰おう……」

「あっ、ありがとうございます……」

「二年越しの署名か…………ふふふっ……」

「……ホントにありがとうございました」



2005年の年賀状の話だが……。差出人の名前の無い賀状が

一枚あって困っていた。……時々、こういうことがある。印刷の

賀状には殆んど無い事だが、手書きの賀状の場合に時々………。


この賀状……万年筆の……それもかなり年代物であろう太書きの

万年筆の……中々達筆の賀状である。

プライベートには、毎年、600枚程の賀状のやり取りをするが

近年は、PCの普及による活字物が激増してきて、手書きは、

その一割程度だ。


賀状には年始の挨拶の後に、

『……今年も、貴兄の洒落、文楽、明朗な会話で場を盛り上げて

 下さい…………』というような事が書いてある。

簡潔にして、心地良い賀状である。


一年前の賀状を引っ張り出してきて、似たような筆跡の物を

探したが……該当するものが無い。

……ということは、初めて頂いているわけだ……。

返事を出さなければ…………。


さーーー、それから推理である。

・まず、筆跡と文面からして、私より先輩のようだ。

・万年筆で書くとなると、ホワイトカラーのそれもある程度、

 功なり名を遂げた人ではないか? 年配の大学の教授か?

・また……、私の「駄洒落」を喜んでくれる人……。

・そして、文楽なんておこがましいが、私の操り人形を見た人。

・加えて、時々会合等でご一緒する人……。

………………こんな感じになる。


様々な、異業種交流会に入っていて、沢山の知人がいるので、

色々な名簿で調べて……候補者は、10名程にのぼった。

……それから一年……、昨年末まで、多数の方々に打診したが、

とうとう分らずじまい……。2006年の年賀状の時期になった

ので、もう諦めていた。

しかし、気にはなるので、もしもの事を思って、

それから11ヶ月……カバンに入れて持ち歩いていた訳だ。




今日、「縁」を基軸にした会合の世話人会があって出かけた。

初対面の方も多かったので名刺交換をしているとき、

ふと、相手の方の隣の席のK先生の書類に目が行った。

正確に言えば、書類に書き込まれたメモに……目に入った。

……ん?

……どこかで

……あっ、

賀状の筆跡に酷似している。

K先生は、この「縁の会」の発起人の一人で、日中友好の仕事を

されている方………。70歳くらいの方で、元、大手新聞社の

かなり上の方まで経験された方と聞く。

非常に博学で語り口も教授のような感じ……、

何よりも素晴らしい人格の方なので「K先生」とよんでいる。

「やった!」と、ほぼ確信したが……場をわきまえて……、

後でそっと確かめようと思った。

しかし、打ち合わせの議論が活発になってきて、その後すっかり

忘れてしまっていた。

議論にも山や谷があって、会合の途中で、少し、座の雰囲気が

沈滞してくることもある。すると、K先生が……、

「……そろそろ何か出るんじゃないですか?」

と大きな声で私に振ってこられる。

ちょっとした、冗談を言って座を沸き立たせると……、

満足そうに私の方を見て頷かれる……。いつもの光景だ。


「……バカな人間でございます。南無阿弥陀仏……」が、

私が酔った時の口癖らしいが……、自分では、この、バカを

「場華」とイメージして、場が華やぐように助力している。

なんやかやで、賀状の事すっかり忘れてしまったわけだ。



二次会、8人程が小さな店に集まって、飲み直し……。

K先生もお出でになった。……その場で、冒頭のやり取りと

なったのである……。



博多天神の夜も更けて、和やかな座もいよいよ、解散……。

私と、後2~3人は残ってもう少し飲むことになって、

先輩方は帰られた。…………と、K先生が戻ってこられて、

「今日は、ありがとう……」とわざわざ言われて、頷きながら、

にっこり笑って……帰られた。

色んな意味で……ホントに嬉しかった。



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Last updated  2006/11/24 08:29:52 AM
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