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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ トランプでは見えにくい米国大統領の弱さ[上] 「この前は米国大統領がどんなに強いかを、 話してくれてありがとう……」 「いやいや、少しは役に立ったようで何よりだよ……」 「今回はあの時、保留にしていた大統領の弱い側面を、 教えてくれないか。 トランプを見ていると……どうも分かりにくいんだ」 「ははははっ……。強気・強気が前面に出るからな……(^。^)」 「マスコミも、そういう面しか報道しないみたいなんだよ」 「分かった、知っている限りで解説しよう。 まさに世界最強にみえる米国大統領なんだが、 こと国内政治においては、こんなに力が無いのか? と思われるような場面が、けっこうあるんだよ……」 「うーん……、俄かには信じられんが…………」 「これは、トランプ個人の話じゃないぞ。 あくまでも米国大統領の話だ。 ゴチャゴチャにするなよ」 「(^-^) ガッテン!!」 「知っていると思うが、 米国は相当に厳格な三権分立になっているんだ。 従って、法律案は全てが議会で審議されて法律化される訳だ。 ……ということは、行政の長である大統領が反対するような 法律も遠慮会釈なくどんどん成立したりする訳だ……」 「うんうん……なるほど」 「先日話したように、大統領には法案拒否権があるから、 それを使ってそんな法律の成立をある程度は阻止することが できるんだが……」 「そうだろう、大統領の強みとして、この前聞いたぜ」 「うん、ところが議会には対抗手段というのがあって、 再可決権が認められていているわけだよ。 ただし、3分の2以上の賛成が必要だがな……。 仮に大統領に拒否権を行使されても、3分の2以上の賛成で、 上下両院が再可決すれば覆す事ができるわけなんだ……」 「ははぁ……、むやみやたらに拒否権を使えないように、 しているんだな……」 「そうそう、大統領の権限だけを振り回すのではなく、 議会に対しても、きちんとリーダーシップを行使しないと、 再可決がどんどん行われていくことになりかねない……」 「なるほど、民主国家らしい歯止めもかけてあるんだな……」 「まあ、何事においても指導者というものはリーダーシップが、 極めて重要だという事だろう」 「フムフム、その他にも大統領が困る事ってあるのか?」 「……うん、困るというか立法府からチェックを入れられる ことが他にもあるぞ……。 大統領が各国と条約を結んだり、 或いは各省の長官を任命する時に、議会の上院の同意を えなくてはならない事になっている。 これが難航することもしばしばあるわけだ……」 「なんでそんなことになるんだ……? 大統領だって、同じ党の一員じゃないか……?」 「うん、疑問はもっともだ。 日本の総理大臣は自民党の総裁でもあるしな……。 ここで米国の独特な政党のしくみについて解説しよう」 「独特………………?」 「ウン、日本とは少し違うんだ。 米国の政党といえば共和党と民主党というのは知ってるよな。 この二つの政党は両方とも『米国総本部』みたいなものを 持っていないんだよ……」 「えっ!!(゜_゜>) なんだそれ……」 「各党の全国大会というのは4年に1度、大統領候補を決める時 しか開催されない。だから、共和党や民主党の「党首」などと いうものも存在しないわけだ。 各党に所属している議員は、日本のように党幹部からの 締め付けをくらうようなことはなくて、自分の思うままに 行動できるんだよ」 「……まっ、しかし、党員には違いないんだから一致団結 するんじゃないか……?」 「ところがどっこい……自分の思うままと言えばオーバーかも しれないが、自分の地元地域や支持団体の意向を受けながら 行動するというのが普通なんだよ……」 「……なるほど、国がメチャクチャ広いからな。 地域と言ったって日本と違ってかなりの領域だ……」 「うん、だからな……例えばトランプが共和党の大統領だからと いって、トランプの進める政策に対して、 共和党議員がすべて賛成するとは限らないわけなんだよ」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻)』です。200円です。(^-^) AMAZONのKindleストアで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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