カテゴリ:人を育てる
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 作業費でなく任務の対価を!(魂のこもる仕事) 「総務部長は居ますか……!!」 「ハイ!!社長!ここにおります」 「前庭に、紙くずが散らかってましたよ……!」 「えっ……、……と、申しますと……?」 「前庭です、前庭……。 植え込みの中です!ティッシュみたいなのが散らかって ましたよ……」 「……申し訳ありません。気が付きませんで……」 「何を言ってるんです!……部長にいちいちそんな事を管理して 欲しいなんて思ってません……」 「……ハァ……?」 「丁度、お客様をお連れした時だったから、恥ずかしい思いを しましたよ……。……誰に、清掃させてるんですか……?」 「はっ……、土元清掃(株)に、請け負わせています」 「……ああ、土元清掃(株)ね。どんな契約ですか……?」 「えっ?……契約?」 「お金の支払い方法です。……まさか、作業費で払っては ないでしょうね……?」 「ハイ……、確か、一日6回清掃で、一回がいくら……と」 「ダメです……。人間を機械みたいに使っては……!!」 「えっ?……お言葉ですが……こういうものは普通……」 「普通も、何もありません。いつどんなお客様が来られるか 分からないんだから…………」 「ははっ!……では、一日、6回を10回に増やします」 「………そんな事、言ってません。一括請負契約にしなさい」 「…………一括……と、言いますと……?」 「1ヶ月、きれいにして、いくらっていう払い方です……」 「……」 「10回に増やす財源を勘案して、契約方式を変えなさい」 「……」 「清掃会社には、清掃という作業をこなして貰うのではなく、 前庭をきれいに維持する事に全神経を使って欲しい……」 「あのう……同じ事……かと……」 「冗談じゃない!意識が違います……意識が……ね」 「そんなもんでしょうか……?」 「一日何回、清掃箇所はこことここ……等という習慣を 繰り返していると人間が駄目になります。ロボットみたいに なって『掃除』という単純作業を淡々と繰り返すようになる。 きれいにする目標意識も薄れ、まして担当している箇所以外 には気持ちも向かなくなる……」 「はぁ…………そんなものですかねぇ……?」 「……君、人間をそんな風に使っちゃいけませんよ……。 一括請負にして、やり方は全部相手の会社に任せなさい。 但し、常にきれいにすることが条件です…………。 何度、清掃するもよし、アルバイトを使うもよし」 「………………」 「そうすれば、仕事に魂もこもるし、他の任務でウロウロ している、土元清掃の他の社員だって、気を付けてゴミを 拾ってくれるようになるでしょう。土元社長だって……ね」 「………はい、承知しました。処置いたします」 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZONのKindleストアで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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