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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 解答中心 と 問題中心 <日本の伝統>解答中心風土 ※※ 怪盗忠臣風土(鼠小僧と赤穂浪士) ※※ 我々日本人は、とかく、これをやれば良さそうだという問題が いったん設定されると、それに解答を与える為の意欲はかなり 高いし、能力も相当な水準にあるらしい。 そのひとつの表れは、今までの日本の技術進歩である。 外国に手本があって、いわば、このことをこなせば良いという 見当がついたあと、その消化吸収、ならびにそれに関連する 問題解決について日本人の意欲、能力共に高かった事を示す ものであろう。そのような意味で、これまでの日本の技術進歩が いわば二番手主義であって、問題設定そのものは、これを外国に 委ね、日本はその解決を引き受けてきた形を取ってきた のであろう。 こうした解答中心風土を醸成してきたひとつの原因は、 我が国の学校制度、入試制度などにあると考えられる。 つまり、そこでは教師または出題者が提出した問題を、 いかに迅速に巧妙に解決するかが能力の判定基準である。 おまけに、この提出された問題は、あらかじめその答も 用意されているので例えていえばクイズに答えるのにも 似ている。 平均95点といえば良い判定に入るだろうが、彼らは、 最も難しい答は見つけ出せなかった連中という事もできる。 なにはともあれ、そのような教育や制度の中に長く身を置く ことによって、いつのまにか心情的にもその風土に なじんでしまってきたと言えるのである。 したがって理工系の大学においても、たとえば、ある現象に ついての微分方程式が与えられれば、それを解くのに非常な意欲 を燃やし、また高度の能力を身に付けた学生が数多く養成されて いるのである。 このような解答中心の意欲、能力の高さは、正しい問題が提起 されている場合には、きわめて有効なのであるが、間違った問題 に対しても非常な努力を払って、これに正しい解答を与える努力 をする恐れがある。 正しい問題に対する正しい解答は有効であるが、誤った問題に 対する正しい解答は、世を誤ることはあれ社会にとってなんら 貢献するところはない結果をもたらす。 また、彼らは、解答の質量を豊富にもった人物に対し、頭が 上がらず時としては卑屈になってしまう事もあり、精神的健康の 面からも気の毒の極みである。 問題中心風土を指向していかなければならないが…………。 <問題中心風土 へ> 解答中心風土は、計画中心に物事を進めていく上には、 むしろマイナス効果を持つ。つまり、解答中心風土は、 言い換えれば、計画「遂行」型の風土であって、 計画「設定」型ではないのである。 これを一転して、計画設定に重点を置くような風土に 切り替える為には、解答中心風土を離れて、問題中心風土に 移行しなければならない。 つまり、どんな場合にも、 ◆ 何が問題であるか、 ◆ なぜそれが問題であるか、 ◆ それが問題であることを、いかなる根拠に基づいて 他人に説得をするか、 ……というような点を明らかにすることが必要と なってくるのである。 --- 松田武彦元東京工業大学学長 講演より 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZONのKindleストアで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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