カテゴリ:『信じる』とは何か?
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 『信じる』 とは何か? [4] <Renewal> 「…………俊さん、私ね、私……絶対許せなかったもんね。 あの子……子分のくせに……」 「子分?……ん?………角井田さんの事か……?」 「ウン、中学の時から、どれだけ私が助けてやったと思う?」 「………ウーーーーーン (ー_ー)!!」 「冗談じゃないわよ………全く!!!!」 「そんな間柄だったのか…?………お前たちふたり」 「いじめられてる時も助けてやったし。……勉強だって……」 「勉強……?」 「うん、彼女……遅れてたから、どれだけ教えてやったことか」 「へえー……そんな関係には、見えなかったな」 「落ち込んでるときだってよ…………」 「支えてやった……か」 「………ホント……冗談じゃないわよ……」 「んんーーーん……(-_-)」 「スカーフだって、手袋だって……色々あげたよ」 「フム……」 「あの子だけは、許せないよ。……絶対!!」 「でもさ、何も無かったって、さっきお前言ったじゃないか?」 「イヤ、あったか無かったかなんて、そんな事関係ない……」 「オイオイ光チャン、それって、法律屋らしくないぞ。 だって、相手は無罪なんだろう?」 「イヤ、だってよ、だって彼女、私が消えるのを待ってたのよ」 「消える?おいおい穏やかじゃないな……冷静に冷静に………」 「………彼女、ずっとウチのダンナの事……想ってたのよ」 「知ってるよ。……でも、お前たちの結婚前のことだろう……」 「ううん、……ず~~っと、その後も、ず~~っと」 「ずっ~とって言ったって、彼は光チャンと結婚して……」 「もちろん、彼の方は……冷めてたわよ」 「…………だろう?」 「……元々熱くも無かったし……」 「それは、そのはずだよな……お前と結婚したんだもんな」 「ウン」 「それが何で、そんなことになるんだ………?」 「……あの二人ね、元々、プラトニック・ラブだったからね」 「そうだろう?それが、なんで、変な事になったんだ…?」 「彼女、よくウチに遊びに来てたのよ」 「えっ?……結婚後もか?……新居に……?…まさか」 「イヤ!その『まさか?』が事実なのよ………」 「……しかし」 「まぁ、彼女と私は、中学の時からの付き合いだったし……」 「それは知ってるさ。だからと言ったって………」 「何よ……?」 「一度は恋人同士だったんだろう?……ダンナと」 「……だから、学生のプラトニック・ラブだったって!」 「…………そんなもんかなぁ」 「クシャミしてる顔を見たとたんに冷めるってヤツ……あれ」 「ああ、そんなのあったよなぁ。そんなんだったのか……」 「……そうとしか思えなかったよ。ホントに………」 「…………?」 「だって、くったくない顔して、しょっちゅう家に来るし……」 「へぇー……珍しいケースだな。……で、彼の方は?」 「ダンナも、まったく平気な顔してたし…………」 「……という事は本当にプラトニックだったんだな。ふたり」 「ええ、少なくともダンナの方は……、妹みたいって言うか」 「妹っていったって、同じ年だろうが……?」 「あれっ、知らなかった?彼、年は二つ上よ」 「えっ、何?俺より上?……何だそれ……<`ヘ´>」 「彼、小学校三年の時に難病を患ってね。学校を2年休んだの。 …………それで……」 「……知らなかったな。光チャンも呼び捨てにしてたし……」 「だって同級生だったし、 付き合いだした後で知ったことだからね……歳のことは……」 「ふーん、そうか………知らなかった。……で、どうなった? ……それから……」 「10年近い歳月が流れたのよ………サラサラと」 「……10年……。……10年か。…………彼女は?」 「ずっと、来てた。遊びにね………月に1、2回かな」 「ずっと、独身か?……へえー、それもまた、珍しいな」 「娘のことも可愛がってくれたし……。なついてもいたし……。 けっこう…楽しかったよ……」 「…………」 「………みんなで一緒に食事したりしてさ……」 「それじゃ、まるで、親戚付き合いみたいなもんだな……」 「学生時代の彼女と彼との関係なんて、すっかり忘れてたよ」 「そりゃーそうだろうな。10年も経てば……それに、 元々プラトニックだし……」 「イヤ!結局は、私……試されたんだけどね……」 「何を……?」 「私の気持をよ。……彼への……」 「そんな事はお前、夫婦の間の問題であって、 他人が、とやかく言う事じゃない……。 大きなお世話だろうが………?」 「だって、スキがあれば取って代わろうって………」 「何だって!……まさか、まさかそこまでは無いだろうが?」 「イヤ、彼女が、自分でそう言ったんだから……」 「ほんとか?……………試されたって何よ?」 「3年前にね、告白したのよ、彼女が………」 「……………」 「ダンナと、又、付き合いだしてるって…………」 「彼女が、そう言ったのか?……光チャンに直接……」 「ウン、彼が出張で居ない時、ウチに泊りに来ててね……」 「………フーン、………で」 「ずっと好きだったって……待ってたって……」 「何を……?」 「彼が、一人になるのをよ……」 「なんだ?……それ」 「それって二人が別れるか私が死ぬかでしょう……?<`ヘ´>」 「………だな」 「ホント、頭にくるよね。そしてね、くれって言うのよ………」 「何を?」 「彼をよ。……私に言うのよ……俊さんどう思う?」 「メチャクチャな、話だな………」 「……でしょ」 「……しかし、凄い話だな」 「年を重ねてきて、……彼女、待てなくなったみたい」 「………ウーン。……人のダンナさんをずっと慕ってた?」 「お腹に、子供もいるって言うし…………」 「何だって?……穏やかじゃないな。オイ」 「もう、カーッとなってねぇ……。当たり前でしょう?」 「そりゃー、そうだ!」 「その辺にあったものを、全部投げつけてやった」 「…………ショックだもんな」 「彼女、何と言ったと思う?…………その時」 「ウン…?何て、言ったんだ?」 「『あなたは彼を愛していない』って………」 「……?」 「『愛していれば自分のこんな言葉を、信じるはずがない』って ……そう言うのよ」 「うーん………そんな事を……」 「私、愛してたけどなぁ……すごく……でも確かにすぐ疑った。 ……それも事実……」 「あーあ………。しかし、光チャンじゃ仕方ないか………」 「何よ!その言い方………」 「ヘヘヘヘッ………まぁ、怒るな怒るな…………でっ?」 「『自分の方が、数段彼を愛しているから……、 自分が一緒に住むべきだ』って……」 「そりゃー又、勝手な理屈だ……」 <続く> ===================================== ◆ 本日、和活喜は無事に退院の予定です。 しばらくご訪問できず大変失礼しました。 11日に、入院しまして12日に手術をしましたが、 昨今は凄い技術ですね。 内視鏡による手術でしたので、傷口もとても小さく、 回復がとても速いんですね。これで、腰も大丈夫。 酒は半月、テニス・ゴルフは一か月我慢したら、 復活できるということなので、また、気を付けながら 楽しみたいと思います。(^-^) ブログは予約でアップさせて頂きましたが、 沢山ご来訪いただき、 励ましのお言葉ありがとうございました。 明日から、又、ご訪問させていただきます。 よろしくお願いします。 ===================================== 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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