カテゴリ:和の心
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 何で正月だけ神を拝むんだ……許せん 「なんだもう……、神妙な顔して手なんか合せやがって……」 「おいおい、何怒ってるんだ?」 「正月の神社よ!信仰心のかけらもない連中がわんさと押し掛け て何だありゃー……」 「何だと言ったって……お前……、恒例の初詣だろう……。 良いじゃないか……」 「普段はだな……何やかやと小理屈を振り回して科学的の何のと 言ってる若造共が、何で神妙に神様を拝むんだ……。 納得できんよ<`~´>」 「まあまあ、そう目くじらを立てずに…………。 ひとつの風習だと思えばいいじゃないか……なっ……」 「風習……?」 「ああ、儀式みたいなもんだよ……。 考えてみりゃー、結婚式だってそうじゃないか……」 「無宗教の連中が、正月だけ神前に立つのは儀式というか?」 「社会的な生活習慣の一部と考えりゃーいいじゃないか……」 「百歩譲って……」 「えっ?まだ何かあるのか……?」 「百歩譲って……よし、それは風習と言う事で許してやろう。 ……しかし……」 「しかし……なんだ……?」 「いい若い者が神に頼るとは何事か!! 人生は……自分で切り開いていくものだろう……」 「確かにそうも言えるが、まっ……そうくそ真面目になるな。 『苦しい時の神頼み』って昔から言うじゃないか……」 「ん……? 拝んでる連中、あれみんな苦しいのか?」 「……」 「安易に過ぎる!! 第一、神などこの世に存在しないんだ。 ……何に向かって拝んでおる!!」 「おいおい、お前みたいな考えの人も居て良いが、 信仰の自由なんだから、信仰している人をとやかく言うのは おかしいんじゃないか……」 「キャツ等は信仰しているのか?……若いくせにだらしない」 「……だから、形式的な風習を楽しんでいる人も居るって 言ったろう……もう」 「賽銭を100円かそこら放り込んで、 あれやらこれやら頼み事をブツブツと…………。許し難い!! 自力で考え、自力で行動しろってんだ!!」 「我々日本人は、四季を持っているせいかもしれんが、 節目節目にきちんと気持ちを正すような歴史を 持っているんだ……。 年の初めに当たって、一年の計や、誓いを立てる。 それを神前で神妙に行う……良いじゃないか……」 「お前の話なぁ……、そこで何故『神前』が出てくるんだ。 『神前』である必要なんか無いじゃないか……」 「ちょっと聞くが……、お前は神を信じないのか?」 「そういうお前はどうだ……? 人にモノを問う時はまず自分の見解を述べよ!」 「俺か……、俺は……信じる……」 「俺は、信じない。存在しないものを信じても仕方がない……」 「神は、信じる人の心の中にあるんだ……」 「ほう、心の中か……。もっと見えないわ……ははははっ……」 「子供が生まれる時、又、生まれた時、 成人する時、結婚する時、家を建てる時、試験を受ける時、 事業を始める時、旅立ちの時、勝負に臨む時、 様々な無事を祈る場合にこの世の中の色々な局面で、 皆、神に祈り、ご加護を願ってきたのが、 この国の風習でもある…………(-_-)」 「そんなことは全部無意味なことだ……。 非科学的だ……。お前たちは、神社の経営手腕に 惑わされているんじゃないか?」 「……救えないヤツだなあ……。…………お前は。 苦しい時、お助け下さいと祈った事はないのか? うまく言った時、ありがとうございましたという気持ちに なった事はないのか……?」 「無い無い……。だって、神など関係ないからな。 全ては人為的な事だ……」 「お前は強いのかもしれん……しかし傲慢なのかもしれん……」 「傲慢……? なんだそれ……。 現実をしっかり見つめて生きているだけの事だろうが……」 「何か……とてつもなく自分の力を越えて、 物事が成就した時なんか有り難いーーと、 いう気持ちにならないのか……」 「なるよ……だから、世話になった人達には ちゃんと礼はするぜ……。……当たり前の事だ……」 「……(>_<)」 「何だ…………その顔……」 「そうか…………。じゃー、聞こう……今やお前には、 お前に向かって指示命令する人は、誰も居ないんだな……」 「えっ?……うーーーん、……そう言われれば居ないなぁ……。 俺もこの歳だし…………社長だし……な」 「怖いものなしか……?」 「怖いとかいう情緒的なもんじゃないさ……。 解決すべき課題は当然あるさ……挑戦している」 「お前が、一番偉いか……」 「おいおい、偉いとか言ってないじゃないか……。 しかし少なくとも全責任は……自分で取る……」 「……ふーん、全責任……な……。 取れるのか……」 「取れるさ……」 「ふーん、全ての責任を取れるんだな……」 「取らなきゃならんだろう……。 誰の世話にもならん……」 「全部、自分で決めるか……ふーん」 「…………何だよ…………おい」 「お前は、強いよ。…………傲慢かもしれんが……」 「……何だよ……<`ヘ´>」 「人間…………力が備わり、社会的な地位も上がり、 富も充実し、尊敬も集め、名声が上がろうとも……、 常に、自分を超越する崇高な『何か』の存在を意識する位の、 謙虚さは欲しいと思うんだよ。 その謙虚さこそが、人望となって真の力を振るわせて くれるんじゃないかな……」 「ん……?……それが、神ってか……」 「いや、神じゃなくても良い。 仏でも……、先祖でも……、何でも良い。 自分の心の中にある自分を越えた神聖なものだ。 心から敬える……何かだ……」 「難しい事を言うなぁ……よく分からん。 どうもお前の言ってる事は……波長が合わん。 俺は俺の流儀でここまで来た。 これからも変えることはない。神に頼むことも無い……」 「まぁいいだろう。お前の信じる道を行けばいいさ……。 ところで、この不況だが事業の方はうまくいってるのか?」 「ああ、そっちの方は、お陰で何とか切り抜けているよ」 「『お陰で……』……か……お前も、一緒だな……」 「うん…………?」 「俺と基本は一緒ってことだ。 お前も大和の子孫だもんな……」 「何言ってんだ……訳の分からない事を……」 「『陰』も神みたいなものなのさ…………。ははははっ……」 「そんなのは、単なる口癖に過ぎん……」 「全然思ってない事が、口癖になるだろうか?ははははっ……」 「…………」 「おい、久方ぶりの問答で、ちょと疲れたワイ……。 一杯飲みに行くか……?」 「…………。……………………。……まぁな。 付き合ってやるか……」 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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