カテゴリ:大切な言葉
◆
人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 羽生選手に見る「諦めない心」と「執念の心」[中] 「和尚さん、先日はご教示ありがとうございました。 しかし、難しいものにござりますねぇ…………(ー_ー) 「諦めない心」と「執念の心」 日本語というものは……奥が深い……。 どうして、マスコミも含めて、 曖昧になったのでございましょうね」 「……フム。 それに関しては……、拙僧はこんな風に考えておる……」 「ハイ」 「大分昔の話じゃが、土光さんという立派な方がおられた。 ある時期、民間、政府いずれからも、 日本のリーダーと、認められていた……」 「ハイ……土光さんなら私も覚えております。 メザシの土光さん……で、質素倹約の人でもありました」 「おうおう、そうじゃ……よく覚えておられたのう……。 その土光さんは周囲から『執念の人』と呼ばれていた……」 「……『執念の人』……!」 「母上から人生には『鬼の口』に飛び込まなきゃならんことが あると教えられて育ったそうで、まさに死ぬ覚悟で、 改革を進めた執念の人じゃった……」 「まさに『諦める』等という言葉を持たぬ人ですね……。 これほど、凄いお手本が実在するのに、なぜ『諦めない』 という言葉を選ぶのでしょう……。 みんなは……、マスコミも……」 「そこじゃ……、そこをわしも考えてみたのじゃ……が。 日本の伝統的な美学と言われるものに、 『潔し』というのがある。 これは、思い切って止めたり、身を引いたりすることで……、 皮肉な言い方をすれば『諦め』を選択することだが……、 特に、武士の社会では美学とされた……」 「確かに『あの人は潔い人だ』というのは褒め言葉ですよ」 「その逆の場合には、どう言われるかな…………。 『未練ったらしい』とか『執念深い』といって、 どちらかと言えば、悪いイメージで言われる……」 「あっ、そうだ……。 確かに粘り強いのは『執念深い』とか言われますもんね……」 「その日本人に脈々とつながってきた『潔し』の精神を、 根底から覆した人間の一人が土光さんじゃったと、 今、わしは思うておる………」 「………………(-_-)」 「すべての役職を退いた後も、昭和56年鈴木善幸首相、 中曽根康弘行政管理庁長官に請われるや、 85歳の身にムチ打って、 第二次臨時行政調査会長に就任され、 まさに、執念を燃やし命がけで取り組まれたのじゃ……」 「……あの折は、そんなご高齢でしたか……」 「その時、周りの人間は『土光さんは決して諦めない』等と、 絶対に言わなかった。 『土光さんは執念の人だ』と、異口同音に言った。 土光さんは、その言動において、諦めそうな気配など 見せたことがないからだ。 土光さんも『諦める』という言葉の意味がわからない、 粘り強く勝ちに行く人だったんじゃろう……」 「……ですね……」 「いつまでも『潔し』の美学にばかり浸っていないで、 もう、そろそろ『執念深い』という言葉を良い意味に 使ってもいい時代が来ているのではないかのう……。 勝ちに行く人たちには、ピッタリじゃよ……。 『諦めない』では、ちょっとズレるんじゃよ」 「……フーーーム…………( ̄~ ̄)」 「……今一つ付け加えるなら……」 「…………?」 「羽生選手の事を『負けん気が強い』と報じていたのにも、 異論を唱えたい」 「でも、奇跡的な復活も、正に絶対に負けたくないという 気持ちの、現われだったのではないですか?」 「俗守殿、お名の通り、俗っぽいのう…………( ̄ー ̄)」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[大切な言葉] カテゴリの最新記事
|
|