カテゴリ:先輩・後輩が居酒屋で……
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆酒呑み雑談【13】本気の挑戦……その実態は? [上] <Renewal> 志時「会社の人事異動とはいってもだ……、 ほとんど実務知識の無い奴がよ、突然自分の職場の主任格 として赴任してきた訳だろう……。 こりゃーねぇ、いきなりその配下になった人達は、 面白いわけないよ……な……」 ゆり「そりゃーそうですよぅー。絶対そうですよ!!<`ヘ´> 長い間その職場で頑張ってきて、そろそろですよぅ……、 そろそろ自分がリーダー格かな……? なんて思ってた人も居たでしょうからねぇ……。 迷惑ですよーーー」 志時「ウン、居た……。 ……確かにな……。そういう人が俺に対しては、 お手並み拝見っていう態度になるのも……、 分らん事はなかった……(一_一)」 シゲ「しかし……とは言っても先輩、 それはサラリーマン社会では当然の事ですから……、 そういう人達は三流社員と言わざるをえませんね……。 こういう事は、サラリーマン社会の常識です……」 ゆり「でもでもシゲさ~~ん、きれい事じゃないよ……。 人情としてはよ、長~くその職場に居る人なんかさぁ、 やる気無くすよね…………。 ……無くすよぅ……。……無 く し ま すーーー。 ………焼酎お代わりしまーーーーす( ̄~ ̄)ξ」 シゲ「おいおい、よく飲むなぁゆりは……。 酔っぱらっても知らんぞ……。(`へ´) しかし、先輩、ゆりの言い分も分からん事はないですが、 そんなスネた考え方を持っているからこそ、 リーダーには出来ないっていうのもありますよね……」 志時「ウーーン………しかし俺は黙って従ってくる人間より、 意地を示すヤツの方が遥かに好きだし、結果的には そういう連中の方が仕事も出来るとは思うがな……」 シゲ「……そうですか……。 ……まあ、しかし何ですね……。 志時さんが自分で決めた人事でも無いのに、 そんなややこしい話になるんですね?……辛いよなぁ……」 志時「うん……まあ辛いって言うより煩わしかったなぁ~~。 しかし、人事異動ってそういう側面もあるんだよな……。 特に本人に『転機』を与える場合なんかにな……。 基本的に人事措置はトップダウンだから……」 ゆり「転機(天気)は雨にも晴れにもなるので~す(^_^)」 シゲ「コラ、ゆり! <`ヘ´> 確かに……部下の人達のそんな気持……人情としては 分かりますけどね……。しかし先輩だって被害者なのに。 ――でも、そんな中で先輩は真っ直ぐ攻めるわけだ。 とても真似できないや。 ……凄いや……(ー_ー)」 ゆり「シゲさん、今更何言ってるんルンルン……。(`ヘ´) 当たり前の事だって!! だって志時先輩って、攻めの駒しか持ってないんだもん ………(^。^)」 志時「攻めの駒か………ウン、面白い……。(^。^) ゆりは、将棋も指すのか……?」 ゆり「……へへへへっ……。ノン……ノン……(*^。^*)」 志時「攻めの駒…………全くその通りよ、 シゲ……。 ……凄くなんかあるもんか……、 単なる性分って奴よ。 ………それに、このケースの場合は、 自分で希望した道でもあったからな……」 シゲ「ウーン……(-。-)………しかし……(-_-)」 志時「――――さっき、挑戦って言ったが……、 あれは自分に対するもんだ。 ……仕事に対してだけじゃない…」 シゲ「えっ? (゜-゜)」 志時「さっきも言ったろう? ……自分がどのくらいの人間か試してやれっていう様な、 そんな感覚…………」 シゲ「…………!」 ゆり「六進数……なのだぁぁぁぁぁ……(*^▽^*)」 志時「ケッサクなことによ、蓄積されていたドキュメントがさ、 読み進むにつれて中々に面白いのよ……」 ゆり「面白い? 会社の書類が? ええっ?……変なのぉぉー」 志時「まあ、聞けよ……。(^。^) とにかく書類の整理の仕方が悪くてな。 テーマ毎に殆んど時系列に綴じられているだけなのさ。 ………これが幸いしたねぇー」 シゲ「えっ、かえって読みにくいんじゃないですか……?」 志時「あのな……こういうことだ。 最終結論だけがきちんと整理された書類を見ても、 内容が理解しにくいって言うか、 深い意味が分かりにくいって事……あるだろう……? そんな経験した事ないか……?」 シゲ「ええ、ええ、ありますよ……」 志時「それがよ……ひとつの結論に至る途中で、二転、三転 していく議論の過程が、生々しい資料で、そのまま、 そっくり残ってたんだ。 ……これはもうタマラン……本当に、面白かったよ。 もう……変な推理小説より凄い展開なんだから……。 ………ホント、ホント……、 面白かった…………(^-^)」 ゆり「……!!!!?」 シゲ「なるほど……。 どんな風に、その最終結論に至ったかが手に取る様に 分かるわけですね……」 志時「そうそう、まるで江戸川乱歩の推理小説を読んでるような 感じだったよ」 ゆり「推理小説………!?……江戸……?? (-。-)」 志時「こう……読みながらな、……自分なりにあれこれと、 結論を想定するわけだ。 誰だって自然にそうなるよな……。 ―――でも自分の思う結論にならない事が多かった。 残念ながら……な……、ははははっ……(^-^)」 シゲ「……ということは、先輩も負けずに色んな角度から考え たって事ですよね……」 志時「色々どころか、あれやこれやとね。 自分の知識・経験の全てを絞り出して、 書類とディスカッションしながら読んでたようなもんだ。 ―――しかし、まぁこの職場、昔から大変な能力の先輩が 居たんだって、つくづく感心したよ……」 シゲ「志時さんも、そういう過去の凄い先輩達と紙の上で 議論してたわけですね。 でも、それってメッチャ根気のいる作業でしたね……」 ゆり「漫画だったら、私でも読むかもしれんけど…………、 ………どんなんだったんすか?」 志時「うん、10年分位のドキュメントだったんだがな。 いやはや、読み応えあったなぁ……。 そうねぇ……たとえばだな、800億円位の設備投資を するか、しないか。 するとして、その具体的な一案・二案・三案……、 ………メリット:ディメリット………、 ……なんてなものだったな…………。……ウン」 ゆり「ヒヤー………!…………ホトンド……気絶~~」 志時「書類の整理のレベルも、これがまちまちでさぁ……。 きちんと揃ってないケースも、結構多くてな……」 シゲ「そりゃー、そうでしようねぇ……」 ゆり「……歯抜けってヤツね……いわゆる」 志時「そんな時、何とかいきさつを知りたいじゃないか……、 なっ。それでベテランの先輩に聞いてみるわけだ……。 これが又……うるさがられてねぇ……」 ゆり「だって、志時先輩。 ………奇人が相手じゃ、誰だって逃げますよ。 ふふふっ……ははははっ……」 シゲ「コラッ! 又!……ゆり!………もう <`ヘ´>」 志時「違いないや。(^_^;) ……それによ、過ぎ去った過去の話だからな……。 先輩達にとっては、もう、とうの昔に終わってしまってる 仕事であるわけだ……」 シゲ「……第一、そんなに詳しく、いちいち覚えてもいない でしょうし……ねぇ」 ゆり「そうそう、そうよ。だから余計うるさがられるのよ」 シゲ「……でも、食い下がったんでしょう。へへへっ……」 志時「ははははっ……ご名答。 とにかく、しつこく聞き出してだな。 それを元に又、書類のストーリーを繋ぎ合わせるわけだ。 ……だから、退社するのは、毎日21時位になって しまってね」 シゲ「……毎日……」 志時「………しかし、会社の歴史の奥底を勉強してるような 感じで、実に面白かった。――言ってみりゃさ、 ガンバリ度合150%といったところかな……」 ゆり「ウヒャ~~~~!」 志時「……でも何だな、考えて見りゃ、面白かったからこそ、 続けられたんだろうなぁ……」 シゲ「連日連夜でしょう……? そりゃー、150%どころじゃないっすよ………」 女将「―――相変わらず、話弾んでますねぇ。ハイ、お漬物。 これ、サービスだからね。どうぞ……」 志時「ああ、いつもすんませんねぇ。 ……コレコレ……これが旨いのよ……」 ゆり「おかみさんが漬けたんですか?……ですよね?」 シゲ「当然じゃないか、ねぇ、女将さん……」 女将「ははははっ、……どうぞ、ごゆっくりね」 志時「………うん、やっぱり旨いや……。 このキュウリの床漬けがたまらん……うん」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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