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愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

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2018/08/30
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カテゴリ:実践ビジネス力




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      ^-^◆ 人事評価の難しさ[中]


阿武「当然です……。色々と上司を気にしないことですね。
   自分の信念に基づいて評価すべきです。これが
   基本的に大切な事です…………姿勢としてね」

佐取「しかし……上司が優れた人だったり、
   とりわけ自分がその方を尊敬していたりすると、
   気になるのが人情ってもんです……」

阿武「ウン……わかります。人間ですからね……。
   確かに……わかりますが……それはダメなんです。
   上を意識して気にいって貰おうという考えは禁物です。
   これは管理職の原点として大事なことです……」

佐取「……」

阿武「自営業でもない限り、管理職というものは、
   自分で勝手になった人は一人もいません。
   少なくとも、会社から選ばれてなっているわけですから、
   それなりの自信をきちんと持っていなくてはいけません。
   それが…………管理職の最低の条件です」


    699.jpg699.jpg


佐取「……コソコソしちゃ……いかん訳だ………」

阿武「さて……具体的な評価となりますと、
   上司の主観とはいってもすべて感覚的というわけには
   いきませんから、自分なりの『評価基準』を持つことが
   必要になりますね(^-^)」

佐取「その期待値と照らし合わせた上での、
   評価でなければならないというわけですね。
   ……分かります」

阿武「そうです。評価する側は部下一人一人に対する期待値を、
   まずクールに整理しておいて、それを基準にして、
   評価にかかるのが良いでしょうね。
   比較的、長い期間の評価になりますから……、
   その為に、月々メモを残しておく事です。
   期待値も出来る限り数値化したいですね」

佐取「…………」


       可憐な白い花.jpg


阿武「佐取さんが言っている情意に属する表現は、
   諸刃の剣となる恐れがあるので注意を要します。
   つまり、一次評価者と、二次評価者以上の人々の情意に
   共通性がないと……危ないわけですよ」

佐取「……なるほど」

阿武「情意に関して、さほど共通性は無いのが当然ですから……
   ……従って、できるだけ論理性に基づいた表現が、
   好ましいという事になります……」

佐取「事実に忠実ということですか……?」

阿武「ウーン……事実のみに執着して、それを記述するのは、
   正しい評価とは言えないですね。
   その事実を自分で判定しなければなりません。
   ………あくまで評価ですからね」

佐取「……判定……!」

阿武「上から与えた期待値がありますね。逆にその期待値は、
   部下から見れば『目標値』になるわけですが……、
   その値と実績との差異に関して、
   自分で判定を下さなければならないわけです……。

佐取「ハイ……なるほど」

阿武「例えば『残業時間が、月平均60時間だった』では、
   事実に違いありませんが、上位評価者の読み方によって、
   『良く、頑張った』と取られたり『コストの観念が薄い』
   と、とられたり……善し悪しがはっきりしないわけです。
   この60時間と言う数値をあなたが、きちんと評価した
   表現をする必要があります」


       画像 084.jpg


佐取「ハイ、ハイ」

阿武「……つまり、業務成果は100点取っていても、
   あなたの残業期待値が、40時間だったとしたら、
   20時間オーバーしている訳ですから、そこを分析して、
   評価してあげねばなりませんね。
   『残業時間が月平均60時間と多過ぎた』、
   『残業時間が月平均60時間位にしては、良い成果だ』
   と考える、二つの間には、評価者の期待の違いが歴然と
   ある訳です。加えて、当該業務の難易度等も含まれる事に
   なります」

佐取「………」

阿武「簡単なことではありませんが、期待した成果に対して、
   本人がどうであったかを、できるだけ科学的に情意を
   交えずに……多角的に表現する事が望ましいわけです」


        820狸一杯.jpg


佐取「ウーン…科学的か……。精神論ではいけないわけだ」

阿武「いや、そう短絡的に考えないで下さい……。
   部下が目的に向かって、より効果的に動くという面では、
   ヤル気とか士気とか動機付けとかといった、
   いわば精神論的なものが大切な場合があります。
   ……重要です……。
   ……しかし、製造現場でいえば、目的の量や、品質や、
   コストや、納期に関する指標を本人が達成したか
   どうか……と、考えるときには結果を冷静に見なければ
   なりません。熱意があっても成果に結びつかない事も
   ありますし、また……逆の場合もありますね……」

佐取「……なるほど、そうですね。
   しかし、部下の中には、狭い領域ではあっても、
   チームリーダー的なものをやらせている者もいますから、
   彼らに対しては、精神論的な側面も評価して
   やるべきでしょうね……。
   例えば、部下に言い難い事もきちんと言って、
   指導している……とか (^-^)」

         <続く>






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Last updated  2018/08/30 12:16:12 PM
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