カテゴリ:和の心
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 忘れたくない「日本人が持っていた『恥の文化』」 <その1> 衆「最近、特に思うんですけどね、 同じ会社が不祥事を繰り返すケースが多いですよね……。 思いません……?」 知「ウンウン、全くそう思うよ。 中には死亡事故を起こしながら、体制を改善しないうちに、 また次の不祥事を起こすといった悪質な会社もあったよ」 衆「それに加えて不祥事を隠ぺいする会社もあとを絶ちません。 こうした現象はなぜ起きるのでしょうね……」 知「……言ってしまえば、道徳観の欠落かなぁ……」 衆「……倫理観と言ってもいいかもしれませんね。 昔、こんな不祥事があったことを思い出します。 ……ある大手企業の話なんですがね。 新らしく着任したトップがですね、 『不連続の連続に挑戦』という基本方針を 打ち出したんですよ」 知「『不連続の連続……』……どういう意味かなぁーーー?」 衆「普通の努力をしていては、例え成果が出たとしても、 連続した数字に留まる。 そのような程度の努力ではなく『不連続』に見えるような 高い成果を目標にしようと無謀な計画を掲げたんですよ」 知「……なるほど、俗にいう『何%アップ』とかじゃなくてね」 衆「それからというもの……その企業の営業マンは、 危険と感ずるほどの大きなリスクをはらみながら、 もう飛躍的に売り上げを伸ばしていったんです……」 知「ほうー、しかし、業績が伸びたんならいいんじゃないかな」 衆「…………。 実績を上げた社員は、即評価されますから、 どの社員も上司の顔色を窺うようになっていきました」 知「ははははっ…………、世の常だな。(^。^) そういう手合いも出てくるだろう……」 衆「ところがです……。 最も実績を上げた社員が、栄転したタイミングで突然、 刑事事件で逮捕される事態になったんです。 当時、大変な話題となりました……」 知「えっ、なになに……、そんな事になっちゃったの?」 衆「このような事件は、たった一人の経営者が方針を誤れば、 起こりえます。 社風は一変し、悲劇が起こりうるんですよ」 知「うん、しかしそれは部下も部下じゃないか。 仕事以前の問題として、モラルというのは厳然と 存在しているだろう」 衆「ええ、そうなんですがね……。 実は、こうした実例から分かってきた事はですね……、 部下は経営のモラルの是非よりも、 いとも簡単に上司の評価を優先して行動してしまうという ことなんです」 知「それはひどいなぁ。正義も何もありゃしないじゃないか」 衆「逮捕されてから、われに返っても取り返しはつきません」 知「一生を棒に振ることにもなりかねないぞ……」 衆「……です。 それだけ経営者の責任は重たいという事ですよ。 大局の誤りは、小局の努力によってカバーすることは できないわけです……」 知「しかし、幼稚すぎないかな……。 『自分が会社の為に何ができるか考えよう』なんて、 粋がってスローガン打ってる会社もあるが、 やったことが会社のためになることはあっても、 会社の為にすることなんて危険極まりないよ。 『会社』という言い方がまず胡散臭い……。 具体的に何を指すのかが分からないよ……。 『……自分の出世のために……』の方がまだ分かりやすい」 衆「ふふふふっ……、幼稚……とは、言いえて妙ですね。(^-^) こういうことをすれば結果どうなるかという因果関係を 想像できない人たちが増えてきているような気もします」 知「おいおい、悲しいことを言うなよ……。 大変なことだぞ…………」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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