カテゴリ:成長に資する糧
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^-^◆ 二宮尊徳翁に学ぶ【5】 <Renewal> 先年、二宮尊徳翁の七代目子孫である中桐万里子氏の講演に 接する機会がありました。そして……とても感銘を受けました。 加えて、彼女の著作本が『幸福論』というタイトルだったので、 その場で購入しました。 以前から掲げている私のテーマ『皆で幸福になろう』に ピッタリと思ったわけです。 何かと善きヒントが得られればと……期待したわけです。 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 日常の生活を進める上でも、とても参考になる教えを、 中桐氏の講演と、本『幸福論』から頂きましたので、 お裾分けをしようと思い書き綴っています。 勿論、私の受け止め方ですから、独断に満ちている事は 言うまでもありません。(^。^) ==================================================== 尊徳翁は自らを水車にたとえ、水との関係を語られているが、 指導者としての生き方について考えさせられる。 翁の云う川の水とはすなわち、自分以外の全てであり、 それは世の中であったり、ご近所であったり、 武家社会であったり自分を取り囲む社会のすべて……の ことである。 水車は自らの力で回っているのではなくて、 水の流れに回して貰い、 その事によってエネルギー(杵を持ち上げる力など)を 頂いている。 当然、水の動きの方向と、水車の動きは一緒ではない。 自分と他人とは、所詮そんなものなのだ。 そして、浮き上がった水車は回ることができない。 つまり何事もまず、水に入って行かなければ 何も始まらないのである。 そして、まず流れに素直に従う。 これは、対象に飛び込んで、注意し、観察し、よく見て、 受け入れることによって、対象をよく知るということである。 しかし、水車には必ず水から出るサイドがある。 脱出するのだ。 これは、対策を立てる、工夫する、実践するを表す。 半分従い、半分逆らう。そしてスムーズに回転していく。 これが大切だと説く。 尊徳翁は極めて現実主義であった。 何もしないで考えても何も生まれない。 まず、対象に飛び込んでしっかりと観察をしなければ何も 生まれるはずがない。 そこにある課題が非常に厳しい場合もあるだろう。 しかし、嘆かない事だ。その厳しさも生かすことを考えよう。 拘りは、恨みを生み敵を作る。 もう大分前のことになるが、 過去に到来した事のないような大きな台風が東北を襲い、 リンゴ園は壊滅的な打撃を受け、収穫寸前のリンゴは、 9割が落ちて商品にはならない状態になった。 何故、台風なんかが来たんだ……と嘆き、怒り、 どうにもならないのに、気象庁の僅かの予報のズレを 罵り、悲しんでもどうにもならない。 ある人は、落ちたリンゴからすぐに離れて、 残った1割のリンゴに目を向けた。 何故落ちなかったんだ。 「落ちないリンゴだ」 逸早く、受験生向けに出荷をして、 10倍近い価格で売上て、損失を微小に抑えた。 落ちたリンゴに固執していた人たちは、タイミングを逸し、 残った貴重なリンゴも腐らせてしまったという。 尊徳翁の教えがここに生きている。 現実主義は決して大げさな事を考えない。 目の前の小さな事の積み重ねを大切にする。 「積小為大」これは、尊徳翁が終生大切にした考え方である。 小さな現実観察(宝の種)から 大きな宝を手に入れることができる。 「宝」の語源は「田から」らしい。 昔、食べることが命をつなぐ大きな位置づけにあり、 飢饉が来ると一村が餓死で全滅していたような時代である。 田から生まれるもの(作物)が最も貴重なものであった。 そして、田 = 農業 = 汗をかく、協力する、 自然が相手ということである。 農業を基本にして改革を進めた尊徳翁、 彼のいた村からは一人の餓死者も出なかったという。 それから、600以上に及ぶ村々を指導し、 その土地土地の課題、問題をひとつひとつ解決していきながら、 飢饉に強い村を作っていった。 その考えの根底に流れていたものは、 ヒントは現場にある。(たとえ悲惨な場面でも……) ヒントは相手にある。(たとえ敵に見える人でも……) そして常に、何でだろう?を発し続ければ 道は開けると説いている。 「何で」には、意味が2種類ある。 ・何で思う様にならないのか!! 怒り&利己主義の「何で」 ・何で? 何故? 知ろうとする「何で?」 観察の「何で?」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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