カテゴリ:自分らしい生き方
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 突然の病臥から一年・新たな希望を持って 和「今月の5日は、家内が倒れてから丁度一年でした……」 老「……おお、もう一年にもなるかのう……歳月の流れは速い。 この一年、何かと大変じゃったのう……(-_-)」 和「………何とか乗り切れました。一年を一つの区切りとして、 その日からは良い運が巡ってくる様な感じがしてました」 紅「悪いけどカズさん……まだまだ大変なんじゃなーーーい。 奥さん、まだ入院中なんでしょ……?」 老「これこれ紅、折角カズが前向きになろうとしているのに、 水を差すもんじゃないよ……もう」 紅「へへへっ………。あたし、現実主義だから………(^_^;)」 和「老さん、5日の朝、目を覚ました時から 『一年だなぁ……』って、しみじみ思って、 それからだんだん気持ちが明るくなっていったんですよ」 老「ほう……それは又、何故だろうな……?」 紅「カズさんが無理やりそう思おうと努力した成果でしょう!」 和「よく分かりません……。今日、何か良いことが起こったら、 それをきっかけに明日から運が向いてくるような……。 根拠のない気持ちが心の底から湧いてきたんです……」 紅「それって……願望よね。 基本、カスさん前向きだからね……(^-^)」 老「ごく自然に……そのように思えたのじゃな……。 心が前向きになってきた証かもしれんのう…………。 そういうきっかけが欲しいものなんじゃよ……人間は……。 ……で、その日一日……どうじゃった?」 和「……ええ………………」 紅「老さん、世の中そんなに甘く無いって……もう……」 老「どうなんじゃ……カズ君…………(^-^)」 和「午後に大きなボランティア団体の年次総会がありましてね。 会員なので参加したんですが……、 かなりの人達が集まっていました」 老「おお、おお、そういう時節じゃのう。 あちこちで総会が開かれておる……。何かと忙しいな。 運など……考える暇も無かったじゃろう……」 和「受付でちょっとですが、嫌な思いをしました。 受付表に我が社の名前が無かったんですよ。 嫌と云う程でもないですが……トラブルですもんね……」 紅「会費を納めてないから……消されたんじゃない?( ̄ー ̄)」 老「これこれ、紅……。何ということを言うんじゃ……。 しかし、そういうミスは気持ちを落ち込ませるなぁ……」 和「よりによって、5日ですからねぇ……。 新たな運が付くように祈ってる日です。 でも気を取り直して、会場に入りましたら、 とてもお世話になっている社長にお会いしまして……、 奥様にも良くして頂いている方なので、 気持ちが一気に和みました……。 でっ、隣同士で着席したわけです……」 老「……(^。^)」 和「総会の議事も滞りなく終わりまして、 それから福引きに入ったんです。 この総会では、毎年福引きが行われるんです。 一等から四等まで10人程が当たります。 けっこう良い景品が当たるんですよ……」 紅「あーーーあ、でもカズさん、 超くじ運悪いから…………悲劇ねーー」 和「うん……、全くそうだ。今までも当たったことがない……」 老「まさか、その日は当たったって言うじゃないだろうな。 運が付いたと…………(^-^)」 和「まあ、聞いて下さい。 四等~三等~二等と抽選が進んでいったんですが、 かすりもしません。『33』のゾロ目の札を持ってました」 紅「それって……言いにくいけど『散々な目に合う』って、 語呂じゃない? ふふふふっ……失礼!!(^_-)」 老「カズは、余程くじ運が悪いのか……?」 和「悪いです。自信をもって言えます……(^_^;)」 紅「えっ!!(゜_゜) 待てよ!! カズさん、敢えて今日福引きの話をしようとしているね。 まさか……まさか……当たったんじゃない?」 和「会長が最後の札を引かれた時、 司会者が『ゾロ目でーーす』と言ったのさ。(^-^)」 老「ほう……」 紅「ほら、ほらほらほら…………(^。^)」 和「……で、司会者が『22です。おめでとうございまーす』 会場いっぱいにため息が漏れたよ……」 紅「あーーーあ、なーんだ。ねぇ、カズさん何が言いたいの?」 老「(^o^)」 和「誰も手を挙げないんですよ……。 えっ!権利放棄して帰ったのか?みんなそう思いました。 しかし、次の瞬間、お世話をしていた幹部の方が、 『辞退します』と言われたんです。なんと、その豪華賞品を 寄贈された方に当たったんですよ……。 それで、再度、会長に札を引いて貰うことになりました」 老「……ん!それで、カスが当たったという話か? (゜_゜)」 紅「無い無い、無い……。ゾロ目が連続では来ませんよ……ね」 和「司会者が言いました。『再びゾロ目です!!』 流石の私も、もしかしたら……って思いましたよ……」 老「…………で?」 紅「『55ですーーー』なんでしょう?」 和「『33です』……司会者の声が響き渡りました。(^。^)」 紅「すっ凄い!!! ホント?? ( "^ ∇ ^" )」 老「やったじゃないか、カズ。運が巡ってきたな。(^。^)」 和「皆の羨望のまなざしを一身に集めながら、 会長からズシリと重い商品を頂き、記念撮影です。 そしてお礼と感想を……皆さんに……。 近年でこんなに嬉しく充実した瞬間はありませんでした」 紅「ホント……今聞いても信じられないよ~~~~ん。(*^^*)」 老「この一年のいきさつを、皆さんに話したのか……?」 和「いえ、あまりにも私事ですから控えました。 お礼のみ述べました……」 老「……フム……」 紅「おめでとうございます。でも、持って帰るの大変でしたね」 和「いや、持って帰ってない……。隣の社長さんにあげた……。 『奥さんに……』といってな。 主婦が使うものでもあったし…………」 老「……!!(゜_゜)………………(-_-)」 紅「勿体ない!!勿体ないよ。折角の運を手放すの……」 老「いやいや、カズは、運は手放していない。 …………なぜ、それをあげる気になったんじゃ?」 和「よく分かりません……。 ほとんど当たらない身ですが、万が一当たったら、 社長の奥さんにあげようと自然に考えていました……。 ……ホントに、自然に。。。。。」 老「ほう…………(-_-)」 紅「もう、勿体ないーーーーーーー。<`ヘ´> でも、老さん、運を手放していないってどういう事です?」 老「……うん……、当たった時点で『運』は付いている。 カズは、運に伴ってきた『利』を手放したに過ぎない……。 それも『礼』という形でな……」 和「……!!!」 老「『利』を外して、カズの『運』はより純粋なものとなった。 再出発にふさわしいものであろう……。 カズよ、どんな気持ちだ……『運気』が漲っておろう?」 和「……そんなカッコ良い話じゃないですよ老さん……。 なんか……全てが自然な流れでした。 帰りの電車の中でも『運気が漲る』というよりは、 頭の後と背中が、すぅーーーとしたような爽やかな、 自然に笑みがこぼれる状況でした。 これから又、頑張れますよ……。大きな希望を持てました」 老「うん、良い話じゃ……カズよ、良かったのう、良かった。 わしまで嬉しくなったぞ……のう、紅ちゃんよ。(^。^)」 紅「………………勿体ない。ひたすら勿体ない…………。 老さんの話も堅苦しくて……分かんなーーーーい」 和「老さん、ありがとうございます。( "^ ∇ ^" ) そんな風には考えませんでした。 でも……お陰様で、偶然の出来事から、 とても清々しい気持ちで過ごせています…………。 紅も、アリガトね……」 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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