カテゴリ:成長に資する糧
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 元気という字 <気の元> 「私、いつも阿武先輩から元気を貰っていると思っていました」 「……ん?どういうことだ……?」 「だって、落ち込んでいる時や気力の無い時に無性に阿武先輩に 会いたくなって……。……で、会ってお話をしていると、 どんどん、元気が出てくるから、 阿武先輩の『気』を貰っているんだ……と、 思いこんでいたんです……」 「なるほど……そういうことか……。 でも、それは違うな……」 「はい……、最近、そのことに気付きました……」 「それは良かった。 『気』なんて人にあげられないんだよ……。 第一、そうやって人に配っていたら、 自分の気が無くなってしまう……ははははっ……」 「そうですね……。でもみんな言ってますよ。 落ち込んだ時は阿武先輩から、気を貰うんだって……」 「ははははっ……そうかもしれんなぁ……。 顔色の悪いのが、次から次へと集まってくるよ……。 ふふふふっ……(^。^) ……で、君はどうしてそれに気がついたんだ……?」 「……実はこの前、阿武先輩が海外出張されていた時なんです」 「ほう~あの時か……。一月近くこっちを留守にしていたなぁ」 「あの時、仕事の事で少し落ち込みまして……連絡したんです」 「ほう……そうだったか……。 それは、あいにくタイミングが悪かったな……」 「ええ、当面ご不在って聞いたもんですから、 自分で何とか乗り切ろうと……あれこれ、 努力しましてね……」 「それは、良いことだ。君も、もうそれなりの年齢だ……」 「……はい……。……でも……ダメでした……」 「…………」 「行き詰って……一日会社を休みましてね……」 「…………休んだ………それは、重症になったな……」 「……で……」 「……で?」 「家で、先輩に相談したんですよ……」 「おいおい、俺は、日本に居なかったぜ」 「はい、でも……先輩にあったら、 何をどのように話すかを……実演してみたんですよ。 ……一人で」 「なんだ……それは、一人芝居みたいなもんか……」 「そしたらですね……。 ほとんど先輩の言われることが、聞こえるんですよ……」 「バカバカ……、超能力じゃないぞ」 「スミマセン……まるで聞こえるみたいに想像がつくんですよ」 「……ふふふふっ……。そうかもしれんなぁ……。 俺って、君にいつもいつも、 同じような事を言っているからな……」 「はい、そうやって自問自答している内に……だんだんと、 気持ちが落ち着いてきまして……」 「それは、たいしたもんだ……。凄い事だぜ……。 じゃー、仕事の方もうまくいったんだな……」 「はい、それなりに……何とか……乗り切りました」 「それは、良かったじゃないか……。自力で解決したんだから」 「そこで考えてみたんです。自分の中で何が起こったのか……」 「……フム」 「今まで阿武先輩は、私に元気を分けてくれていたのではなく、 私の心の中に小さく残っている『気の元』に、 火を付けてくれていたんだと……気付きました。 ……だって、今回はお会いしていないんですから……」 「そうか……『気付いた』か……」 「はい、気付きました。先輩は気付かせてくれていたんですね」 「……ふふふふっ……( ̄ー ̄)」 「誰だって、大きさの差こそあれ『気の元』を持って いるんですね」 「……まあな……。……それを元気……という。 その気の元が、力を持って『気力』となり、 迫って『気迫』となり、 炎となって……『気炎』をあげ、 軽くなって『気軽』になる。 …………てなもんだ。ははははっ……(^。^)」 「自分の中に気付かないほど小さく残っている『力』に 気付かせて貰っていたんですね。 だから、阿武先輩と別れた後も、どんどん……どんどん、 自分が元気になっていくんですね」 「……君もどうやら……脱皮したようだな。 これからが……、…………楽しみだ(^。^) ははははっ……」 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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