カテゴリ:考えさせられる話
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 渡る世間の鬼に……ご用心 (^_^;) <Revival> 「寿也、お前が将来偉くなったらなーー……」 「えっ! お父さん突然何を言い出すんね。撲、偉くなんか ならんよ」 「ははははっ……そうか、そうか……まぁ良い……」 「…………?」 「万が一、偉くなったらだなーー。人様の家の柿の木の下には 立つなよ」 「えっ!!なに?柿の木の下……???」 「ふふふふっ……、まぁ良い!!」 「…………?」 「わしは、大変な目にあったことがある……」 「大変な目に……?」 「うん、噂にやられた…………」 「噂…………?」 「大きな家の庭の柿の木が、塀から半分くらい道に被さるように 出ておったんじゃ。その下の日陰で、ちょっと立ち止まって 休んでおったんじゃが……」 「……?」 「後日、巷で『見上げておった』 『登っておった』 『ちぎっておった』 『逃げた』 …………になった」 「だって、お父さん、そんなことしてないんでしょう」 「もちろんじゃ、立っておっただけじゃ……」 「それが……なんで……?」 「噂とはそんなもんじゃ。そして、それをマスコミが報ずる」 「そんな無茶な……どうしてそうなるんですか」 「世の中自分の味方ばっかりじゃない。わしの失脚を狙っている 奴も、わんさとおるわけや……。社会的な地位が上がったり、 有名になったりすると必ず足を引っ張る奴が出てくる」 「……それは分かるけど、極端な…………」 「柿の木の下に立っていたのを見たのは普通の人だったかも しれん。その御人が誰かにそれを話すと、聞いた人が、 立ってるんなら見上げていただろうと……なり、それを聞いた 御人が、わしに敵意を持つ人じゃと、登りよったちぎりよった ……となる。ははははっ……そういう話にしたいわけや」 「…………」 「それが、敵味方の人情なのかもしれん。 じゃから、油断をしちゃいかん、隙を見せちゃいかんという ことなんや。身を守らにゃならん」 「……だから、柿の木の下に立つなと…………」 「ははははっ……それは、ひとつの……例えじゃ。 昨今の政治家が、似た様なことで困っておるじゃろうが……。 よいか、心せい!」 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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