カテゴリ:人を育てる
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 日本人の考える力が衰えてきている [3] 「……ところで、話を元に戻すが、彼の松下幸之助さんが よく言われていたという『君ならどうするんや?』は、 部下たちの考える力を養い、高めていく上で大きな効果を 発揮していたと……聞いたことがあるが……」 「はいはい『どつき』の質問ですね。(^-^) 私も今から、まさにそれを話そうと思っていました……」 「いやいや、どつく等と物騒な事じゃなくて……(゜_゜)」 「いえいえ、まぁ聞いて下さい。(^.^)いいですか? 『どつき』の質問というのはですね物騒な事じゃないんです」 「えっ?どういうことよ……?」 「部下達が上司に対して、相談や報告に来た際にですね、 すぐに指示や命令をするのではなくて……、 『どうして』『どのように』『どれを』などのように、 頭に『ど』がつく質問を返すことによって、 今後の対応策などを部下自身に考えさせるように、 働きかけることです……(^-^)」 「ははははっ……そうかそうか、なるほど……(^-^)」 「こうした質問を常に投げかけられているうちに、 部下は徐々に自分で考え、自立的に行動できるようになると いうわけですね。 『どつきの質問』の名人として有名なのが先ほどおっしゃった パナソニックグループの創業者である松下幸之助さんです」 「そういうことなんだな……、確かに聞いたことがある……。 この考えは、この問題解決の武器にはならないのか……?」 「はっきり申し上げて有効な手段になります。(*^_^*) 少し、詳しく話しましょうね。 幸之助さんは、部下が問題を抱えて相談に来ると、 話を全部聞き終わってから、必ず『君ならどうするんや?』と 逆に質問を返したそうです……」 「部下はドキッとしたやろうな。教えを請いに来ているのにな」 「そうなんです。緊張しますよね。だから一層そうした評判が、 松下電器の社内に広まった訳なんですね……。そして、当然 松下幸之助さんに相談や報告に行く前には、 必ず自分なりの考え方や解決策をまとめなければいけない、 という暗黙のルールができあがっていったそうです……」 「うーーーん、それは素晴らしいことだな。 その様にしなさいと言われて、するのではなくて、 応対の流れの中でそういう姿勢が育ったという訳だろう……。 理想的だな。(^-^)」 「ええ、そうなんです。全く仰る通りです……(^-^)」 「『松下電器はモノを作る前に人を作る』と言われたように、 草創期には実に優秀な人材が数多く輩出されておるな。 そんな風な『問いかけ』の組織風土があったことと 人の成長とは無縁ではないのだろうよ……」 「部下の考える力を育てるというのは、 現代のビジネスにおいても、会社の発展のためのみならず、 社員一人ひとりが仕事を通じて成長し、 より良い人生を送るためにも極めて重要なことですね」 「うんまさに! それには『どつきの質問』が有効なんだ……」 「そうですね。上司の立場にある方は、部下に対して 『どつきの質問』を投げかけることによって、 考える力を持った人材へと成長させる責任があるのでは ないでしょうかね……」 「即決・即断・テキパキと指示を出す上司は、一見凄く優秀に 見えたりするが部下の育成という観点からは……問題ありだ」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ※ 参考文献 PHP研究所 人材開発企画部部長 的場正晃氏論文 =========================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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