カテゴリ:先輩・後輩が居酒屋で……
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 考え方は人それぞれ(良し悪しはその人が決める)[22] 先輩「天崎、自粛と言う字を……書けるか?」 天崎「はい当然、書けますよ……【 自粛 】でしょう?」 先輩「そうそう……(^。^)。先日、会社の若いもんに尋ねたら、 二割しか書けなかったよ。読めるが書けないらしい……。 中には『自縮』が数人居た……」 安村「先輩、確かに『自縮』は間違ってはいますけど、 何となく今の世相に合致してません? 全体に何もかも縮こまっていますよね……(^-^)」 天崎「親友を『真友』と書く世代ですから大体の意味が同じなら 大目に見てやって下さい。(^O^)」 先輩「ということは、君たちは『自粛』が、 縮こまる意味だと思っているのか?」 安村「えっ? おおかたそんな意味合いじゃないんですか?」 先輩「ちょっと違うんだ。 『自』と云う字は同じだから、そこは一緒だな……。 しかし『粛』と『縮』では意味が違うんじゃないか?」 天崎「……先輩、どんな風に違うんですか?」 先輩「『粛』を使った言葉で『粛々』というのがあるな。 これは『粛』を繰り返している」 安村「粛々と進める……とか言いますね……」 先輩「この意味だが、大きく三つの意味がある。 そのひとつは『ひっそりと静かに行う』という意味だ。 『物音を立てずに静かに』とか『目立たずにひっそりと』 という意味が含まれている……」 天崎「『黙って喋らずに無言で仕事を進める』という場合とかに 『粛々と仕事をする』という風に使うと良いんですか?」 先輩「まあそんなもんだな……。 元々『粛』という字には「慎む」という意味があって、 それが重なることで「慎んで静かに」という意味を 強調しているんだ」 天崎「日本人本来の気質に近い表現なんですね」 先輩「二つ目の意味は『おごそかな様子』で、 『粛々と』には『おごそかに』『真面目に』という、 意味がある。 『おごそかに』は漢字で『厳かに』と書くように、 『厳しく律されているようす』を表す言葉であるわけだ。 天崎「神前祈願なんかの『おごそか』な場面では、 大きな物音や私語は許されませんね。ピンと張りつめた 静けさのニュアンスも含まれているんですかね……」 先輩「そうそう、分かっているじゃないか。(^。^) そして、三つ目の意味は『物事を強い意志をもって行う』 『最後までやり続ける』という意味だ。苦境に耐えながら 真面目にひたむきに行うという意味なんだな。 そういう風に考えると『粛々』に含まれる意味合いは、 不利な状況に立たされながらも『強い意志で』 『ひっそりと静かに』『真面目に』努力するというような ことになる」 安村「先輩!そういう風に説明されるとよく分かりますよ。 権力に怯えたり、ウイルスに縮こまったりするんではなく 不利な状況の中でも『強い意志で』『ひっそりと静かに』 『真面目に』努力することなんですね。 『自粛』は、その頭に『自』が付いているから、 『自らの強い意志』がより強調される意味なんだ」 天崎「縮こまるなんて……とんでもなかったな……(^_^;)」 先輩「今迄、数々の自然災害の中で見てきた、我々日本人の 善き気質につながるものを感じるよ。外国の人達には、 理解し難いかもしれない……な」 安村「先輩、今日は『設問』はお休みにしましょう。 『自粛』という……強制力を持たないものの 真の力について、深く考えてみたいと思います……」 先輩「分かった……。天崎も良いな? 膝を寄せ合いたい気持ちではあるが、この状況下、 この間隔で、大いに呑んで語ろうではないか……?」 天崎「了解です!! 女将さん!お湯割りの準備お願いします」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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