カテゴリ:和の心
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 建国記念の日に思う 「源さん、昨日は建国記念日でお休みでしたね。 ゆっくりされましたか?」 「ん?ワシは毎日が休みだからいつもゆっくりしとるわい」 「えっ?じゃー今は、例の造園の仕事は辞めたんですか? 知りませんでした……」 「うん、ちょっとあってな……。(^-^; ところで、昨日の2月11日は何の日か知っとるか?」 「えっ!……だから、建国記念日じゃないですか?」 「……正確に言ってみろ! (゜_゜)」 「だから……『建国記念日』です!!」 「ふふふふっ……、正確には『建国記念の日』だ。 昔はこの日は『紀元節』として奉祝されてきた……。 戦後は廃止さたがな……。 ワシの親の代までは『紀元節』だった……。 今年は、皇紀2681年だ…………(-.-)」 「ああっ……、確かに『建国記念の日』だ。 源さんの言う通り、『の』が入ってるよ……」 「フン……、又、スマホか……。 それが無いと生きて行けんな。 お前たちの頭は空っぽやからな……( ̄д ̄)」 「…………(;一_一) 源さん、この『の』って何故ついてるんですか?」 「『建国記念日』といえば、世界各国が、それぞれに定めている 自分の国の建国を祝う祝日を指すわけだ……」 「ええ、日本だってそうじゃないんですか?」 「あのな、国によって何をもって『建国』とするかは様々でな。 独立もあれば革命もある、憲法の発布、政府の樹立などが、 様々あるんだ……。中には、国家の独立に尽力した人の 誕生日だったり、政治体制の変革日であったりと色々なんだ」 「そうなんだ。……源さん、詳しいね……」 「お前たちと違って、頭で考え、覚えてるからな……( ̄ー ̄)」 「そう言えばアメリカでは、7月4日が『独立記念日』と呼ばれ、 花火が上がる等、国中で盛大にお祝いするのは知っています」 「中国の『国慶節』も知ってるだろう。10月1日から1週間の 連休となるんだ。10月1日が、1949年中華人民共和国の成立が 毛沢東によって宣言された日にあたる事に起因している。 その他にも、フランス、ドイツなど様々な国が色々な方法で、 建国をお祝いしているな……」 「あのう、話を戻しますけど、日本は何故『建国記念の日』と、 『の』が入っているんでしょう……?」 「うん、その『の』が大切なんだ…………実はな。 『建国記念日』と『建国記念の日』では意味が違うんだぜ」 「だから……どう違うんですか?」 「もう……、お前の首の上に乗っているのは頭じゃないんか? 少しは考えてみろよ……。……もう……。(-.-) 『建国記念日』ってのは、先程から言ってるように、 世界の各国がそれぞれに定める自国の建国を祝う祝日を指す。 ……なっ!分かるな?」 「分かります。では、日本はなぜ2月11日が「建国記念の日」と されているんですか?何故『の』が付くんですか?」 「うん、そこなんだが……、日本の『建国記念の日』は、 日本書紀に由来しているというのは知ってるよな? 日本書紀に登場する初代天皇である神武天皇が即位した日が、 グレゴリオ暦に換算すると、2月11日にあたるとされている」 「だから、源さんがさっき言ったように昔は『紀元節』として、 お祝いしてきていたんですよね……」 「うん、戦後は廃止されていたがな……、昭和40年頃に、 各国の様に建国記念日を制定しようという動きがでてきてな」 「……戦後、20年程経って、出てきたんですね……」 「そうだ……。『いつ』を建国記念日にするか。 つまり日本という国が成立したかを決めるにあたっては、 喧々諤々の議論がなされた。紀元節以外の案としては、 日本国憲法の施行日であったり、 サンフランシスコ講和条約の発効日であったり、 聖徳太子が十七条憲法を制定したとされる日などが、 候補に挙がってな……、大変な議論となったわけだよ」 「有識者を交えて、様々な議論がなされたんですね。 想像できますよ……(^-^)」 「そこで……、最終的には『の』を入れることによって、 国家成立の日を確定して祝うのではなくて、 日本という国が興り、現在もあるという事柄をお祝いする日 としようと決まった訳だ。 1966年(昭和41年)にな……」 「なんだか、如何にも日本人らしい話でもありますね……」 「当時の首相は佐藤栄作さんだったが『建国記念の日』の制定時 このように述べられている。ちょっと待て、メモを見る。 『建国をしのび、国を愛し、国の発展を期するという、 国民等しく抱いているその感情を率直に認めて、 そしてこの日を定めようとするものであります』……とな」 「『の』の入らない『憲法記念日』は日本国憲法が施行された 5月3日ですね。『天皇誕生日』は今上天皇陛下の生誕日を、 お祝いする日ですね……。きちっとしている」 「そうだな。一方『みどりの日』や『こどもの日』『海の日』、 『勤労感謝の日』……など、『の』の入る祝日は、 その事柄に思いを馳せてお祝いをしましょう、 という日として扱われているんだな……」 「源さん、祝日の名前に入る『の』は意外にも、 それなりの意味を持っているんですね。 これからは何気なく過ごす祝日ではなくて、 『の』を少し気にしてみることにしますよ……」 「ははははっ……、殊勝な事を……。 まっ、良い事だ。忘れないようにな……はははっ (^o^)」 ※ ネット記事をベースに脚色 ※ 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ========================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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