カテゴリ:人生の開き直り
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ?^-^◆ 背水の陣(内ポケットに辞表を抱いて)<上> <Renewal> 「ううぅぅぅ……」とうとうT君は泣き出してしまいました。 女将もそっと目を拭っています。 流石に私もじーんときて……涙です。 思い起こせば……一年、ほんとうに色々な事がありました。 目の前の大きな灰皿の中で、 オレンジ色に燃えている炎を見ながら感慨もひとしおです……。 30年程前の年度末、3月31日夜…………のことです。 北九州八幡の、行きつけの小料理屋のカウンターです……。 分厚く大きな陶器の灰皿の中で、炎となって燃えているのは 私の辞表です…………辞表……。(-.-) 人事異動で、営業部門の責任ある立場を拝命した折に、 経営コンサルタントをしている岳父の勧めで、 辞表を抱くことを始めたのですが……、 これがけっこう大変でした……。(^_^;) 年度初めの4月1日に辞表を書いて封筒に入れ、 いつも内ポケットに入れて持ち歩くのです。 いきさつは……と云いますと……。 旧正月の頃でしたか……、岳父と呑んでいる折に……、 「クビを賭けて仕事をしている」という意味の事を話しましたら 「茶番だ……」と大笑いされました。 「辞表を書いたことも無い癖に……、 大きなことを言うもんじゃない……。 言葉だけなら何とでも言える……」……と。 これで本格的なスイッチが入りました。 マジでクビを賭ける気になっていたからです。 当時、それ程挑戦的でリスクの高い任務に就いている、 ……そんな意識でした…………。 抜擢して頂いた恩義も感じていたのです。 親会社から出向でその会社に来ていましたので、 親会社の方も辞めなければ完全に退路を断つ事にはなりません。 ……だから辞表は二通書きました……。 確かに岳父の言う通りでした。気持ちの基本が変わりました。 現実に、具体的に辞表を書いて胸に抱き、 何時でも出せる状態でいますと、 肝の据わり方が尋常ではありません。 そして、張ったりの無い極めて地道な運びとなります。 それから、攻める時、守る時の判断が、 オーバーな言い方をすると、壮絶ともいえる、 決断となりました…………。 毎日、帰宅後はポケットから出して引き出しに入れ、 朝、再び内ポケットに入れるわけですが……、 4/4期も二月くらいになってきますと、 封筒がよれよれになってしまいます。 角の方は擦り切れて、 二重封筒の下の青い部分が見えてくる状況です。 辞表もなかなか風格のある様相を呈してくるのです…………。 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ========================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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