カテゴリ:人生の開き直り
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 背水の陣(内ポケットに辞表を抱いて)<下> <Renewal> 背水の陣(内ポケットに辞表を抱いて)<下> 辞表の事を何時の日か察した家族からは、 実に温かい様々な支援を得られました。 人間が本気になると、そのメッセージは言わずとも、 自然と身内には伝わるものですね……学びました。 そして、3人の男の子達には、 親父の背中を見せる事ができたと思っています。(^。^) 辞表を抱いた最初の年度の3月下旬、 目標達成予測が盤石のものとなった頃にこの店に来て、 お酒の勢いもあり、やや、自慢げに話したわけです。 ……すると女将が……、 「そうね、頑張ったねぇ……、良かった良かった。 下田さんに辞められると、ウチの売り上げに相当な影響が 出るけんね。(^-^) 良かった良かった。……でも、下田さんひとりの働きでは 出来なかったよね……」と、言ってくれたのです……。 確かに……、 頑張ってくれた仲間達には心で感謝していましたが、 女将のこの言葉を聞いて、あることを思い付きました。 元々は、仕事の結果が良ければ、年度末の31日に、 辞表を自分で燃やすつもりだったのですが……、 その年度に、最も私を助けてくれた仲間をよんで慰労して……、 その場で、辞表に火を付けて貰おうと考えたわけです。 今年度はT君。 何も知らずについてきて、この運びになって泣き出しました。 「部長の居ない営業部なんて考えられません。 辞められなくて良かった良かった……」と言って、 泣いてくれました。 …………私も思わず涙がこぼれました…………。 そして目標達成の充実感が、じーんとこみあげてきました。 T君から「どうして、僕なんですか?」と聞かれました。 確かに、部内では年も若いし、 売り上げがナンバーワンという訳でもなかったのです……。 ……しかし、千載一遇のチャンスに、 彼が適時打を打ってくれたのです。 単打のレベルでしたが起死回生のヒットでした。 一番若い社員の思いもよらない活躍で、ベテラン陣にも、 ズンと気合が入りました。 そして、上期の大幅なロスを取り戻し目標を達成する大きな力に なっていったのです。 ……話してやると心から嬉しそうに笑いました。 「ちゃんと、見ていてくれたんですね……」 「当たり前よ!」 ポーンと背中を叩いてやりました。 「男の人の関係って……いいねぇ……」女将が、呟いて 奥に消えていきました。 さぁー、儀式は終わった。ご馳走の始まりです。 その青年はその後、Uターンで帰郷しましたが、 地元で立派な営業マンに育って、 噂が聞こえてくるような活躍をしています。 いつ思い出しても、顔がほころぶ思い出です……。 <完> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ========================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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