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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 「いぶし銀の様な人になれ」って言われても<下> 【前回】「いぶし銀の様な人になれ」って言われても<上> 「実はね、『いぶし銀』には2通りの意味があるらしいんだ。 まず、文字通り『いぶしをかけた銀』というのが、 ひとつめの意味で……これは至極当たり前だよね。(^-^)」 「スミマセン、そこなんですが『いぶしをかける』というのは、 具体的にはどんな風にするんですか?」 「ああ、そこね。(^-^) 銀などの金属にね、硫黄のすすで曇りをつけることなんだ。 『いぶし銀』という言い方はね、いぶしをかけた銀 そのものを指すこともあれば、 その光沢のない灰色を指すこともあるわけなんだ……」 「中身は高価な貴金属なのに、渋い風貌……てなことですかね」 「うん、意味的には『華やかさはないが魅力的なもの』かな。 『いぶしをかけた銀』は、キラキラと光るような華やかさは なくなるわけだが、その渋みのある味わいは、古今東西、 多くの人を魅了してきたんだよ……」 「じゃー、お世話になった先輩が言っておられた意味は、 『華やかさはないものの魅力的な人間になれ』 という事だったのでしょうか?」 「まさに『いぶし銀』のように、見た目にパッと目を惹くような 華やかさはないものの、その渋さや奥行きになぞらえて、 『魅力的な人』というニュアンスで言われたんじゃないかな。 素晴らしい先輩だよ……」 「目立たなくても実力のある人……とも取れますね」 「そうそう、私が見てきた『いぶし銀』と呼ばれる人達の、 最大の特徴は、まさに『目立たなくても確かな実力がある』 という点だったよ……」 「……ということは、華やかなポジションにある人には、 使わないんですね。縁の下の力持ちと呼ばれるように、 陰ながら支えるような人を『いぶし銀』とよぶのかな……」 「うん、同時に言える事は、確かな実力を備えていると いうことになるね。だからしばしばベテランの人に 使われることもあるかな。 熟成されたスキル・能力や確かなキャリアを称賛したい 場合などにも使うことがあるね……」 「確かな実力や実績を持つ人でも、 自らその能力をひけらかしたり、 自慢したりするような人には使わないんですね……」 「そうだね、ちょっとニュアンスが違うね。(^-^)」 「そうですね。(^O^)」 「『いぶし銀』と呼ばれる人は、落ち着いた銀の風合いの、 そのイメージが特徴なんだろうね。金ぴかじゃなくね。 どちらかというと謙虚で物静かなイメージが近いと、 いえるかもしれない……」 「今時の、自己主張・自己PRの時代には余り適合しませんね」 「かもしれないが……、現代でもこのタイプの人は、 どの分野にも必ず存在するもんだよ」 「たとえば…………?」 「野球選手では、花形ではないが堅実な選手に使う事が多いね。 守備の名手や犠牲フライやバントを得意とする選手等が 『いぶし銀』と称されたりするね。 チームには欠かせないいぶし銀の選手って結構いるもんだよ」 「なるほど……そうか、俳優の世界でも目立つような主役級の 俳優には使わないでしょうが……、 目立たない役向きながらも重要な役どころを演じるような、 俳優に使ったりしますね。 いわゆる『名脇役』という言い方が似たような意味かな?」 「そうだね。職人の世界にもそういう人がいるし、 企業のビジネスの世界にだって、存在しているはずだよ。 決して、主役ではないが無くてはならない存在だね……」 「うーーーん、僕はまだ主役を狙いたいな―――」 「ふふふふっ……。 その先輩はそういう君を見抜いておられたんじゃないかな」 「ええっ!(゜_゜)」 <完> ※ 画像は一部ネットから拝借しました。 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ========================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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