カテゴリ:先輩・後輩が居酒屋で……
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 考え方は人それぞれ(良し悪しはその人が決める)[58] 【前回】考え方は人それぞれ(良し悪しはその人が決める)[57] 先輩「コロナ禍対策も天王山に来た感じだな。 緊急事態宣言は全国的に解除になった……しかし、 第3波は下火にはなったが終息したわけではない。 桜の花が咲き始めている。 卒業・入学・入社のシーズン到来だ」 安村「官庁・企業の定期異動の時期でもあります」 天崎「東京オリンピックも聖火リレーが開始されそうです」 先輩「タガが緩みそうな誘惑がひしめいてくるな。 しっかり、ここで食い止めるには相当の自覚と辛抱が 必要だな……」 天崎「そうですね。ここらが正念場ですね。 政府が下す宣言が解除されたという事は、 各地域に応じて、各都道府県単位でコロナ防止に 取り組むって事でしょう。 勿論国のバックアップの下で……」 安村「県境を越えて行き来の激しい地区は別として、 考えてみればそれが基本かもしれんなぁ。 地域によって感染状況に大きな差がありますからね。 感染拡大の大きい所に、国は重点的に援助をすれば 良いですね。……かと言って、 全国的に油断は禁物ですが……」 先輩「もうひと踏ん張り、本物の自主規制だろうな……。 どう見たって、第4波が来ないとは誰も断言できない。 ……さて……話を戻そうか……。 天崎は、最近、仕事の上で問題に感ずることは無いか?」 天崎「丁度良かった、営業部門の経験が長い先輩に、 聞きたいことがあるんです」 先輩「ほう……(^。^)珍しい事だな。どんな事だ?」 天崎「先輩、原則論ですが『良い製品を安く作れば売れる』と 思われませんか?」 先輩「うーーーん……。まぁいいや。大まかに言えばそうだ。 それで……?」 天崎「チャンとした製作基準に則って、 品質の良いものを作っているのに、営業部門が、 色々と言うんですよ……」 先輩「ほう、営業部門がどんな事を言ってくるんだ?」 天崎「安村、お前んとこにも言ってくるだろう? あれこれとな……」 安村「うん、ウチには特に納期に関する事が多いな。 納期厳守は常識なんだが、時折り早めてくれと、 言ってくるよ……」 天崎「私の性格ですから、100%製作基準を徹底させて、 作っているのに、簡単に仕様を変えてくれなんて 言ってきます。 こちらとしては、大変な手戻りになるんです。 何を考えてるんだか……」 先輩「そんな時、営業部門の連中は何と言うんだ?」 安村「決まって『顧客要望』と言ってきますね」 天崎「本当かどうか?甚だ疑問です。 最初から発注書が間違っていたんでしよう……。 そう言えば良いのに……。 お客さんといえば通ると思ってやがる。(;一_一)」 安村「この前、皮肉で『営業は顧客の奴隷か?』って、 言ってやりました」 先輩「そうじゃないのか(^。^)『奴隷』は激しすぎるとして、 『お客様は神様です』だろう……ははははっ(^O^)」 天崎「先輩!! その言い方は無いんじゃないですか……<`ヘ´>」」 先輩「よし、じゃあ最初の話に戻そう。 天崎は先ほど『良い製品を安く作れば売れる』と、 言ったが、この言い方は未熟なんだ」 天崎「どこが……ですか? 未熟??」 先輩「『どんな凄い製品で価格が安くても、 顧客がいなければ売れない』 ……これは当たり前すぎる事だが……」 安村「それはちょっと、極端な言い方じゃないですか?」 先輩「制作部門の人は直接顧客に接することが少ないから、 感じ方が弱いんだ。顧客を一番大切にしなければ、 企業は必ず行き詰る。競争相手が皆無なら別だが……」 天崎「逆に、私達が作り出している様な、良い製品であれば、 お客さんが競い合って買いに来るんじゃないんですか?」 先輩「どんなに良い製品でも商品になるかどうかは別問題だ。 『製品とはこっちが作る物』『商品とは顧客が買う物』 だから、顧客が欲するものでなければ、どんなに こっちが素晴らしいと思っていても買ってくれない」 天崎「だって私達も勝手に物を作っている訳じゃ無いんですよ。 営業部門が求めてきたものを、解釈して製造仕様を作り、 それに則って製作しているんです。 営業部門からの要求仕様が間違っていたら違うものが 出来ます。そのツケをこっちに回されても……」 先輩「そうとばかりは限らないぞ、製作部門での仕様書の解釈に 誤りがある事だってある」 安村「……うーん、確かにそれは時々ありましたね。 勘違いとか先入観で……。 でも、営業部門がおかしいことが圧倒的に多いです。 そのツケを回されても堪りません」 先輩「いやいや、そういう事は全く同じように、 『営業部門』と『顧客』の間でも発生する。 誤解や、勘違いや、顧客のミスだ。 最終的には売る側が譲らなければ売れない。 これが鉄則だ」 天崎「安村、先輩のいう事に賛成できるか?<`ヘ´> 俺は納得いかん!!」 安村「全く賛成ではないが……理解はできる。 『営業』も『製作』も同じ会社だから、 お客さんから見れば一緒なんだよな……」 天崎「……うん、それはそうだが……。 …………で?」 安村「俺たち製作部門も『商品販売』をもっと理解し、 営業部門も『製作行程』をもっと深く理解してくれたら、 俺たちもこんなに不満が溜まらなくて良いのかも……」 先輩「会社によっては、営業&製作部門の人事ローテーションを 積極的にやっている所もあるぞ。 作りかけの仕掛かり製品が『商品』に化けたこともある。 現場は『中途半端な物は出荷したくない』と反論したが、 顧客のたっての要望で高値で売れたと聞いている……」 天崎「製作のプライドも何も無いですね。"(-""-)"」 安村「製品と、商品か………先輩、今日は良い話を聞きました。 ありがとうございます。(^-^)」 天崎「はい、物分かりの良い安村の締めの言葉でした。(^-^; 先輩、………ちょっとだけ、ありがとうございました」 先輩「ふふふふっ……。よし、今日はこれまで。。。。(^。^)」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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