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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 野球少年 と 甲子園 と ビジネスマンの感覚 <Renewal> ある夏、お盆も近づく頃……、 東京の叔父が夏休みを取って帰省してきた……。 ……本家の食卓での団らんの席……。 「康司、野球まだやってんのか……?」 「…ウン…」 「相変わらず焼けて真っ黒だな……、 ……それじゃ彼女もできんな……(^。^)」 「…………(-_-)」 「地区大会は、相変わらず1回戦ボーイか……?」 「叔父さん、今年は3回戦よ………<`ヘ´>」 「ほうー、えらい頑張りやな。凄いじゃないか。 ……ピッチャーに良いのが居るんか……?」 「……ウン………まぁ……(^-^;」 「(^。^)次郎!……康司が、ピッチャーなんだよ!」 「えっ!あっそうか、たいしたもんじゃないか……康司」 「(^。^)まっ、甲子園とは縁遠い学校だけどな……、 大昔っから……(^。^)」 「そうだな……兄貴。 かと言って進学校でもないが……な。(^-^) ウチのマンションの近所にも似た様な高校があってね……」 「(^。^)ああ、ああ、あれは次郎、私立かな……?」 「ウン、時々横を通るけど、まぁ大変だな……ありゃー。 泥まみれでやっとるよ。……汗と砂がブレンドされて、 まるっきり泥化粧だ…………」 「(^。^)よく、やると思うよなぁ……康司も帰って来たら クタクタで勉強どころじゃ無いらしい……。 カミさんからしょっちゅう怒鳴られとるよ……」 「グランドで、大声で怒鳴られとるぞ! 凄いぞー。 コーチか監督か知らんが、えげつない言葉使うなぁ、 あれでも先生なんか……な? ………康司?」 「……多分ね……、ウチは先輩なんかも来てくれるけど……」 「よく腹立てんよなぁ、あんな風に言われて……。 バカとか、アホとか、帰れとか、 ……やめてしまえとか言われとるぜ」 「…………(-_-)」 「(^。^)その辺は、もう慣れとるんじゃろう……なっ?康司」 「いやいや、むかつくとか切れるとかいう世代だから 慣れるって事はなかろう。……やっぱり、精神力だろうな。 ……強烈な目標を持つと、 人間は信じられないくらい強くなる…………」 「(^。^)ホイ、ビール……次郎、まあ、呑みながら……。 目標って何のことかい?」 「……ウン? それは……正しく甲子園やろう……。 甲子園だよー……。 ……全国高校球児たちの頭上に、太陽のように燦然と輝く 甲子園という大目標…………。 ………高校球児にとっては、キリストにも釈迦にも匹敵する 励みの源泉というわけだろう……なっ」 「(^。^)……なるほど。 大きな目標の為には、目先の苦労は大抵の事でも 耐えられるって事かな……?」 「そうそう狭い門であるだけに、その価値は一層高く、 確率が低いだけに、強烈な目標となるんじゃない……かな」 「(^。^)次郎、康司んとこなんて全く可能性ないけどな……」 「兄貴、全くってのは、なんぼ何でも可哀相よ……。 なっ、康司」 「…………(-_-)」 「ウチの会社の連中にも、甲子園があるとなぁーーー(-_-)」 「(^。^)えっ……?何だ……何よ……次郎? 会社で甲子園??(^。^)」 「これがまぁー毎日、毎日、よく頑張ってるのよ。 残業、残業でね……もう、それも、 7~8年連続よ、頑張りっ放し…………。 ホント、 よくやると思うよね……。 それに加えて三年位先まで、仕事は詰まってる状況………」 「(^。^)……でも次郎、その連中はちゃんと給料貰ってるから。 出世だってあるだろうし……(^。^)」 「うん、まぁ、そう言えばそうなんやけどね……、 やるべき事を最低限やってるっていう、 低いレベルじゃないのよ。 ……何人かの連中は、……考えて考えて、 ……工夫して工夫して……自宅にいる時まで考えて、 ………こう、何というのかなぁ。 仕事にドップリ浸かってるんだよね……」 「(^。^)へえー!今時、そんな社員がいるのか? 一昔前の話みたいだな、お前んとこ…………(^。^)」 「うん、まぁ、一部の人間だけどね。 …………しかし、それもそろそろ疲れ始めたのよね。 ……どこまで続くぬかるみぞってなもんで…………。 甲子園があると、又、気合が入るんだろうけどなぁ……」 「(^。^)強烈な、目標ってわけだな、次郎。 ……夢みたいなもんかな…………。 でもさ、出世っていうか、課長になりたいとか、 部長になろうとかってのは、目標にならないのか? 結構、競争になるんじゃないんか?(^。^)」 「……うーん、昔は結構そんな感じだったけどね……。 最近の若い者はあんまり、地位に対する執着心が 無いみたいなんよね……。何なんだろうなぁ……。 欲が無い事は無いと思うんだけど、 ……欲が薄いっていうか…………」 「(^。^)……ワシら店やっとるから、サラリーマンのことは、 ようわからんなぁ………。次郎も大変やな……」 「何かこう……ビジネスマンにも甲子園みたいなものを 作らんと危ない……。 ……なっ、康司、 スポーツマンのお前なら、わかるやろう?」 「…………(-_-)」 「(^。^)康司、今日は叔父さんから、良い話を聞いたなぁ……」 「………僕は…………野球好きやから……好きやからやっとる」 「ウン?……そりゃー好きやろうな、 好きじゃなきゃできんなーーあの地獄の練習は……。 ……それに、甲子園があるからな」 「……ウーン、ホントのところ……甲子園は遠い夢やから、 ……普段はみんな意識してない…………(-_-)」 「そんな事なかろう……じゃー、何であんなに頑張れるんだ? ……あんなに。 ………目標が無いと………なっ」 「……ウーン……(-.-)」 「例え、実力的に甲子園の可能性は無くっても、いつも、 頭上に燦然と輝いているだろう………?……甲子園! ……燦然とな」 「………と、いうより、僕は……巧くなりたいから……」 「ウン……??」 「……巧くなって……レギュラー欲しいし試合に出たいし……。 ………で、頑張れる」 「……………(^_^;)」 「……試合、勝つのも嬉しいけど……1年生の時より、 巧くなったのが……もっと嬉しい………」 「………ただ、巧くなりたいってだけで、 あんな、過酷な練習に耐えられるんか? ………それだけで……?」 「……野球、好きやから……他のことより……」 「バイクとかキャンプとか、ゲームとか色々あるやろう?」 「……ウン、………野球してる方がいい………」 「…………結局、………好きか?好きって事か?ポイントは? ………何で?」 「……何でかわからんけど、小さい時から好きやから……。 とにかく………巧くなりたいし…………」 「………ふーん、……好きか?……そして、上達したいか? ……考えてみりゃ、当然の事か………ははははっ……」 「(^。^)……康司は、野球以外の事はできんからな……」 「兄さん、親がそこまで言うかね…………(^_^;) ……まぁ、打ち込めるものがあるってのは、良い事だよ。 ……康司、頑張る事だな……」 「……(^-^)」 「会社にも、打ち込んでるヤツが居るのかな~~~……?」 「(^。^)………?……? 次郎、ハイ、ビール………」 「はいはい……いやー今年は暑いから一段とビールが旨いなぁ。 兄貴、注ごう……さあさあ。………さぁ、康司も一杯いこう。 一杯位良いって……江戸時代なら、とっくに元服してる。 はははっ…………うん?……ダメか?……まっそうかな」 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ========================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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