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愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

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2022/05/06
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  ^-^◆ 【改訂】雑談記・日本人と中国人の違い [4]
          <Renewal>

   【前回】【改訂】雑談記・日本人と中国人の違い [3]



「いいか……、もう少し別の視点からの話を続けるぞ……。
 田中信彦さんの言われている事例だが…………」

「おうおう、聞こうじゃないか……田中殿(^。^)」

「近年は、中国人でも海外旅行に出かける人が増えていてな。
 ……日本にも、沢山来ているよな……。
 田中さんの周辺でも知人が世界の様々なところに
 出掛けるケースが、多くなったらしいんだ……」


  


「うん、中国も一部の富裕層は大変な金持ちと聞くからな……」

「うん、しかし『一部』とは言ってもな……。
 なんせ人口が13億とも14億とも云われる国だ。
 一部の富裕層が東京の人口位かもしれないぞ……。
 ははははっ……(^。^)」

「…………(+_+)」

「それでだ……、
 友人知人や近所の人は、彼らが旅行から戻ってきた際の
 土産話を聞くのが楽しみでもあるんだが……、
 この話のパターンがまた、興味深いって言うんだ……。
 田中さん、笑ってたよ…………(^-^)」

「ほう…………どんな話しなんだ……?」

「海外の物事をどのように受け止めて、それをどのように
 表現するか……。そこにある種の法則というか、
 クセのようなものがあるらしいぞ……中国人には……」


     


「どういう事だよ…………?……焦らすなよ……」

「先年、田中さんの中国での友人が日本に旅行に行った、
 ……と思え……なっ。紅葉の時期に中尊寺を訪れたのだが、
 例えばこんな調子になるわけだ……。
 『いやあー……、綺麗のなんのって……、
  言葉ではとても言い表せないね。
  日本の空気は澄んでいるから、一面の透き通るような
  青空に紅や黄色の紅葉が照り映えて、
  まるで錦を散りばめたようだ。その中に、
  全面が金で出来た金色堂の宮殿がキラキラと輝いて、
  当時の日本の国王がその財をすべて注ぎ込んで作った
  ものだと言うけど、さすがに豪華絢爛…………、
  まるでおとぎ話の世界に来たみたいだったよ……。
  マルコポーロが黄金の国と驚いたというのも当然だね。
  ……ってな具合らしい」


      6315.jpg


「ははははっ……、凄いなぁ……ははははっ(^。^)」

「日本語でこんな風に言うと、
 聞くのも気恥ずかしくなるようなもんだろう……?
 ところが、これが中国語で言うと別にさほどの違和感は
 ないらしいんだな……」

「お互い様……なんだな……ははははっ……」

「中尊寺に行ったことあるかな……?
 ……ああ、行ったか……。
 じゃー分かると思うが、中尊寺金色堂は一辺が約5.5mの
 小ぶりなお堂だよな……。どう見たって『宮殿』じゃない。
 貴重な国宝だから室内のガラスケースに収められていて、
 どう考えてみても『紅葉に照り映え』る事はできっこない」

「ははははっ……全くだ……(^-^)」

「マルコポーロは実際に日本に来た事はないから
 『黄金の国』が金色堂を指すのかも定かではない。
 つまり、この友人の土産話は明らかに事実とは異なるのだが、
 中国社会では、こんな感じで、いわゆるオーバーに話すのが、
 いわば世間で共有されている『ルール』みたいな
 もんなんだな……」


     


「まさに『白髪三千丈』『駿馬千里を駆ける』といった比喩の
 伝統の国なんだな……うーーーん」

「我々日本人から見たらやたらと大げさな話だろう……?
 しかし、それを聞いた中国の隣人たちは、
 『そりゃ凄い。ぜひ一度行ってみたいものだ』
 『世界にはそんなに美しいところがあるんだねえ……』等と
 感嘆し、そういう所を旅行先に選んだ、その話し手の選択眼
 を称賛し羨ましがってみせるわけだ……」

「ふふふふっ……、羨ましがってみせるんだな。ふふふっ……」

「(^-^)……で、話し手のほうも『どんなもんだい』という、
 幾分の自慢も含みつつ周囲の人々を楽しませようと、
 精一杯にこれ努める。
 そして『そんな大量の金(きん)をどこから持ってきたんだ』
 とか『メッキじゃないのか』等と、どうでもいい茶々を
 入れながらやかましく議論をして盛り上がるのが、
 中国流のコミュニケーションなんだ……」


  


「こっちじゃ、お互いが酒に酔っ払った時くらいしか、
 そんな雰囲気にはならないな……」

「……だな。
 だから向こうでは、こういうところで
 『金色堂は一辺が5.5メートルの……』等と言い出すと
 だんだん人が寄りつかなくなる……ふふふふっ……」

「ふふふふっ……なんか分かるよ。
 こっちじゃほら吹きって言われるんだがな。
 まっ、楽しい事は楽しいんだろう……。
 …………しかし、一面考えさせられるなーーー」

「……ん? なんだ……?」

「この話は、日本の事を誉めているからよいが、逆に
 悪口だって、こんな風に増幅されるんだろう?」


   


「うん、鋭い指摘だ……。まさにその通りなんだ。
 そして中国で、こうした状況が見られるのは、
 海外旅行の土産話だけではないぞ。
 同様の会話の構造は日常生活の中にも頻繁に
 発生するわけだ……。当然と言えば当然だがな……」

「ほうーー、例えばどういう事ですか……?
 ……物知りの田中さん。
 ……ははははっ(^-^)」


       <続く>





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Last updated  2022/05/07 10:46:49 PM
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