カテゴリ:友情
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人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆【改訂】頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 [11・完] 【前回】頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 [10] ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ 高校の同窓会の席でのこと……。 中学時代からずっと一緒の女性が泣きながら頼んできた。 「幼馴染の友が瀕死の状態の病で自暴自棄になっている。 叱咤激励したいが、家が遠いので頻繁には行けない。 行って励ましてやって欲しい……」 ……詳しく聞くと……、 その女性は私の会社の近くの、焼き鳥屋の女将さんらしい。 そして、なんと中学時代の同級生で私も知っている女性だ。 ……T子の涙に感動して、取り敢えず頼みを聞く事にした。 61歳を迎えた初夏のことであった。 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ 【 明るみに出た真実 <下> 】 「そういう事……だ……。彼女達はな、 それぞれ結婚して郷里から遠く離れてしまったが、 その後もずっと付き合いが続いていたんだ。 ……その佐藤さんが高校の同窓会で俺に言うには……、 女将が体を壊して……かなり悪いようだ。 本人が自暴自棄になって……、 このままでは命も危ない……と心配している。 自分が会って色々と励ましたいけど…… 家が遠いもんだから……ままならない。 ……電話での激励にも限界がある……」 「それって、こちらの女将さんのことですね?」 「うん、そうだ。それでな……、今日、阿部さんに会って、 お店の近くに会社があるって分かったから、 時々行って励ましてやって欲しい……。 そして、病状を連絡してほしい……ってな訳だ……。 その時、佐藤さんに泣いて頼まれてなぁ……」 「泣いて……ですか……。凄い話ですね……」 「うん……俺もそのふたりの友情の厚さに、 じーーんときたって訳だ……」 女将が割り込んでくる。 「……佐藤さんからの電話の時はね……、 そんな話信じられるもんかって言って、一旦切ったのよ。 近々来られるから確かめれば分かる事だって言って……」 「こいつ、本気で信じていませんでしたもんね……。 佐藤さんの話……。 私もびっくりでした……が……(^。^)」 大将が忙しく手を動かして焼き鳥を焼きながら笑って言う……。 「だってそんな事、信じられる訳がないでしょう![`~´]」 女将が、ご主人を睨みつけて…………制した。 「そしたらさぁ、次の日によ、 朝っぱらから電話が掛ってきてね。 佐藤さんからよ……!! 阿部さんからバラさない様にくれぐれも頼まれているから、 絶対に言わないで欲しいって言うのよ……。 冗談じゃない!! だったら、何で教えたのよって言って切っちゃった。 ガチャーン!! ははははっ……(^。^)」 「そしたらですね……、2、3日後に、佐藤さんが、 わざわざ見えたんですよ……。 ホント……遙々とね……」 焼けたバラやカシワを、お皿に配ってくれながら大将が言う。 「えっ?店に……わざわざ……?」 「来たのよ、来たのよ……民ちゃん。わざわざね……。 ……そして、最新の高校同窓会の時の写真をみせてね、 この写真の中に、 『 サラリーマン金太郎さん 』居るでしょうって……」 「あいつ、写真まで持って来た…………! バカが!! <`ヘ´>何考えてんだか……」 「そしたらよ…………、あなた写ってるじゃない……。 もうーー、びっくり……。 (゜_゜>) 昔の写真、引っ張り出して来て比べたけど……、 あなた……全然別人ね…………ホントにもう……」 女将は、怒っていると言うより、 半分面白がっているフシが感じられて……気持ちも落ち着いた。 「先輩……、初めてお店に来られた時に、 どうして名乗られなかったんですか……?」 「そうよ、そうよ、あなたもそう思うでしょう……ねぇぇ。 お客さん……若いのに道理が分かってるわねぇ……(^.^)」 「……そりゃー当然の事、そのつもりだったさ。 当たり前だろう……。 隠す必要なんてないからな……」 ………… ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ………… 一年半前のあの日を……しみじみと思い出す。(一_一) 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 ................................................................................. 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 」」 (これから先は、 頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 [1] に戻り、続いていきます…………(^。^)) その直後、 別の事情で「焼き鳥屋」を廃業せざるを得なくなって、 引っ越ししていった為、女将と会うことも無くなりましたが、 佐藤さんからの情報では、徐々に健康体に戻っているという事。 ……心から安堵しています。 肝機能や、糖尿病絡みの症状は、 気長に生活習慣を変えていく必要があるため、 短期決戦というわけにはいきませんが、 徐々に佳き方向に向かっていると聞きホッとしたのでした。 女将が佐藤さんに言ったそうです。 女将「主人がね、こんな事を言ったのよ」 佐藤「何て言われたの?」 女将「『良い友達に恵まれてあんたが羨ましい。 サラリーマン金太郎さんは、あんたの為に、 どれだけの時間と酒代を使って通ってくれたと 思うね……。その気持にちゃんと応えないとな』 ……だって……。 まっ、おせっかいな話だけど、ホントにそう思うよ。 民ちゃん、有難う。(*^。^*)」 思い起こせば、私とて、楽しい日々でした。(^-^) ホントに、良い店でしたよ。(^。^) <完> 『 頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 』 長い間のご愛読、有難うございました。<m(__)m> 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ======================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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