カテゴリ:実践ビジネス力
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人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 視点・焦点(問題提起という名の落とし穴[3]) <Renewal UP> <前回>視点・焦点(問題提起という名の落とし穴[2]) 唐知「仮に、仮にですよ、部品を神業的で絶妙な組み合わせに できたとしても……、設備を故障させない為の、 完璧な保全体制をとる事は至難の技ではありませんか?」 大多「………!」 唐知「特に、おびただしい数の踏切全部について、 完璧に実施する事など……、まず不可能でしょう……。 又、運転技術等の人的な面についても……、 『人には過失の可能性がある』といった事を、 完全に否定出来ない限りゼロにするなんて、 元々できる相談じゃないでしょう? 論理的には、踏切が存在する限り……、 そこに事故の可能性は存在し続けるのです……」 備前「ちょっ、ちょっと待って下さい。 宇宙ロケットの場合、特に人を搭乗させるロケットの 打ち上げについては、今、貴方が言われた事をクリア しているじゃないですか。 『ZD運動』は最初アメリカの航空宇宙研究所から始まった と聞いた事があります。 正に『ゼロ・ディフェクト』ですよ!!」 唐知「フム……備前さん、よく知っていますね。(^。^) 航空宇宙研究所だったかどうかは覚えていませんが、 大体そんな所でしょう……。 それじゃ備前さん、当然、あの気の遠くなる様な膨大な 予算の事も知っていますよね……? ……アメリカの例で良いですけど……」 備前「いえ……。あのぅ……。多額とは認識していますが……」 唐知「あっ、そうですか…………知らない……。(ー_ー) かって世界の大国が競って宇宙開発を国策として推進し、 膨大な予算を注ぎ込みましたが……、 幾度となく故障が発生した事……、 事故になって国民の税から拠出した天文学的に高価な 機材類と……、……なによりも貴重な人命が 損なわれた事も忘れてはならないと思います……。 決して、ZD(ミスゼロ)は達成されたとは言えません」 備前「…………(-_-)」 大多「それじゃ……唐知さんが先ほどから言われているところの 『問題提起』のおかしさというのは……?」 唐知「だから『全国事故ゼロ』等と、 できもしない理想論を掲げるのではなく、 例えば費用をある一定額準備して、その金を有効に使って 踏切事故を『減らす』というような現実的な、 テーマの出し方に変えれば、 少しは良かったのかもしれませんね……」 大多「うーん……。 人の命は地球より重い……といいますから……、 目指すとしたら、やっぱり『0』なんでは…………」 唐知「あくまでもこれは『例えば……』の話ですよ。 このテーマはそんなに単純ではありません……」 大多「……テーマの設定が変わる事によって、 検討内容がどういう風に変わってくると、 言われるんですか……? 唐知さん……」 唐知「大多さん……『目指すは事故ゼロだ!』と言った途端、 論議は進みませんよ。……だって、そうでしょう? つまり踏切そのものを無くしてしまう案以外の、 何がしかの案を提起する……その度にですよ……、 さほど結論に対する責任も感じていないリーダー達から、 『完全に事故は防げますねっ!』って念を押されたら、 引っ込めるしかしょうがないでしょう……。 だって『完全』は、元々無理なんだから…………」 大多「それは……そうですね。 絶対!!と……、言われても……ですねぇ……」 唐知「……ここでテーマを、只『減らす』と変える事によって、 それでは一体事故をどの位まで減らすのか……、 これから先、全国で何件迄は『無念だが…仕方ない』と 判断するのか。 …………といった観点から……、これはもう喧喧諤諤の 論議を生みます。 テーマそのものを、ちょこっと変えただけでですよ。 ……人命に関わる事ですから、人の命の重さに変わりは 無いし……『仕方ない』という言葉は禁句である筈です。 しかし、現実論としてはどこまで救えるかを真剣に具体的 に詰めていく必要があります。 ……理想論だけでなく…………」 大多「都市圏と郊外区、又、中央と地方では見解が違い、 全国一律の考え方に馴染まないという事になるかも しれませんね…………」 唐知「ええ、なるかもしれない…………、 ……ならないかもしれませんが……。 いずれにせよ、テーマそのものが、段々と具体的に なっていくにつれて、より具現性のある答えしか 考えようが無い様になってくるわけですね………。 実は、それが極めて大切な事なんですよ」 大多「………実行可能ということか…………」 唐知「………何か、思い出すままに話しているので、 まとまった話になって無いかもしれませんが 勘弁して下さい。……これが唐知流です……」 大多「うーん。何となくおっしゃりたい事が分かるような。 ……分からない様な…………。 『問題提起』そのものに疑問を持てってことですかね? うーん、……分かる様な……分からない様な……」 備前「もう、はっきり言って私には分かりませんよ。大多さん! 今日は一体何なんですか? ……良い話が聞けるから来いと言われたんで、 飛んで来たんですけど……」 大多「備前、子供みたいな事を言うな! 確かに俺は誘った。 しかしだな……、君だって、それなりに意味を考えて 来たんじゃないのか?」 備前「冗談じゃないですよ。 先輩から来いと言われたから来たんですよ。 色々と仕事もあったんだけど……、空けて……」 大多「そうか……、じゃー、戻っていいよ。 ついでに会社も辞めたらどうだ……?」 備前「そんなぁ……先輩。 ……なんで、僕が会社を辞めなきゃいかんのですか?」 大多「ほうー、今度は俺の言う通りにはしない訳だ。 何でも、言う通りかと思ったが……、 ……ということは少しは自分で考えてる訳だ……」 備前「そりゃーバカじゃないんですから……、 考えて行動してますよ。 あっ………………(^_^;) …………すみません。 どうも…………、 ………そういう事でした m(__)m」 大多「ふぅぅ~…………」 備前「……先輩のお誘いは、いつも為になりますから……。 ………ただ今日は、さき程からあんまりにも 突拍子もない話だったんで、つい………。 ……すみません <m(__)m>」 大多「大体、お前はいつも戦闘的すぎるから……」 備前「この平和な時代に……、 戦闘的なんて人聞きの悪い事言わないで下さいよ。 まぁ、言うなら厳しい生き方くらいにしてください」 大多「わかった、わかった。厳しさか………。 ふぅぅぅ…………。 優れるという字は『優しい』と書くんだけどな……」 備前「………?」 大多「唐知さん、どうもすみませんねぇ。 雑音ばかりで……」 唐知「いやいや、……まぁ、 私の話は、いつもそんなもんでしょう。 独断と偏見ですからね。ははははっ……。 ……じゃー、話のついでに、 もう一つ例を出して話しておきましょうかね……」 大多「はい……よろしくお願いします。(^-^)」 <続く> 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ========================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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