カテゴリ:考えさせられる話
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人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 若者に自主性が乏しいと嘆く上司たちの研修[下] 阿武「……えー、どんな具合ですか?50分たちましたが、 連絡がないので…………」 会長「えー、ハイ、…………テーマがですね………」 阿武「テーマ? はい。 さっき言われていた皆さんの職場の具体的なヤツで 良いんですよ。 ……無理に作らなくても………」 会長「えー、………それがですね。ちょっと……」 阿武「えっ?無い!!………3班共ですか?」 会長「……………」 阿武「えっ……? ……問題意識のカタマリのような皆さんが? ………? (-_-)」 会長「先生、よく研修でやる一般的なヤツがあるでしよう? ほら、職場の人間関係をよくするには、だとか……、 そういったヤツで進めて貰いましょうか…………」 阿武「…………そうですか。 ……………分かりました。 ……鳶田課長から聞いた話とは、随分違いますね。 どうも、皆さん方は職場における、真の問題解決と いう事の認識が、極めておかしいようです。 ―――― とても、第一線の指揮官とは思えません。 ――― 分かりました。 では今日は、これで終了と致します。 ……ご苦労様でした!」 会長「えっ?ちょちょちょっと、どういう意味ですか? 終わってもらっちゃ困ります。 まだ何もしてません……」 阿武「これだけの精鋭が40分近く考えて、何も、問題点が 出てこないんでしょう? 結構な職場じゃないですか? 問題は、無いにこしたことはありません。 ―――問題無き所に、解決手法の勉強は必要ありません。 時間の無駄と言うものでしょう。 鳶田課長にはそのようにお伝え下さい。 では、失礼します!」 一同 「………………そっ……そんな……」 ・ ・ ・ ・ ・ 鳶田「この度は、ありがとうございました。 しかし、阿武さんもやりますねぇ……。ふふふふっ……。 本当に帰っちゃったんですって……(^。^)」 阿武「ハイ……その通りです。(ー_ー) ご迷惑……かけてしまいましたかねぇ……。 私の流儀なもんで…………お代も頂きません」 鳶田「いえいえとんでもない、迷惑なんてこと無いですよ……。 激を飛ばしておいて、きっと戻ってこられるだろうって、 連中……待ってたらしいですよ。 ……ふふふふっ……」 阿武「どうも……、鳶田さん失礼しました。 ……でも、あなたには分かっていただけますよね?」 鳶田「当然です!!」 阿武「問題意識があるようで、実は無い……というのは、 大変なことですからね……。 管理職が自主的に考えなくなったら、 特に皆さんの職場では、担当者が危険にさらされ かねないと思っています……」 鳶田「おっしゃる通りです。 現場には課題の解決力が求められるんですが、 見つけることが出来なければ……最低です。 最も大切な『事故を未然に防ぐ』ことなんて、 出来ようがありませんからね……」 阿武「……残念ながら『研修という行事』が、最初から 皆さんの目的になってしまっていました……。 何とかつつがなく終わらせて、上司に整然と報告しよう。 ……てなことです。言うまでもなく研修の目的は、 何かを身に付ける、何かを磨く、何かを発見し、 成長の一助とする……という事に他なりません……」 鳶田「…………いやー、しかし良い指導をして頂きました。 お陰で、……勉強の為の勉強っていうか、 上司へのゼスチュアー的行動から脱皮して、 みんな立ち直り始めたようです。 あれから3時間……自分たちはこれで良いのか……と、 喧々諤々の議論をしたそうです。 ……ホント、ありがとうございました。 オーバーに言えば震えながら私に報告に来ました」 阿武「…………………。 鳶田さん、もしかして、 こうなる事を予測しておられたのでは………?」 鳶田「とっとっ、とんでもないですよ。 ……そんな、失礼な事……。(^_^;) でも、まさか帰ってしまうとはね。 先生らしい凄い荒療治です。 現場の叩き上げの連中にはあのくらいしないと 効かないかな………?」 阿武「ほらほら、鳶田さん、……やっぱり……(゜_゜>)」 鳶田「いゃー、阿武さんホンーットに有難うございました。 ……ふふふふっ、ははははっ…… (>_<)」 阿武「じゃー鳶田さん、二ヶ月ほど間隔を置いて、 もう一度やりますかね……念押しを……」 鳶田「……ウーン。阿武さん! ………さすがに剣道四段……。 ………………『残心』………デスネ」 阿武「………ふふふっ。特に三重田係長には必要でしょう」 鳶田「よく言われている『パッと咲いた桜はすぐ散る』って ヤツですね。………よろしくお願いしますよ」 阿武「長年かかって身についているスタイルってヤツは、 一回やそこらのショックではなかなか根っこから 変わるものではありません。……定着しません。 ……梅の花の様に、寒風を何度も与えて、長く咲いて 貰わないと……いけませんからね……。 御社の様な巨大企業で係長になられたという事は、 とても優秀な資質がある訳でしょうからね。(^。^)」 鳶田「そうです。彼らは部下を100人規模で持っています。 どうか、彼らの本気を引き出してやって下さい。 よろしく、お願いします……」 阿武「私もプロです。お任せ下さい。 (^-^)」 <完> 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ========================================================= ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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