カテゴリ:実践ビジネス力
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人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 新入社員を育てる<5・完> ※ 随分、久しぶりです。 【前回】新入社員を育てる<4> 「はい、3っ目のポイントは、 『的確なフィードバックを行う』……です」 「うん、これは大切な視点だ……分かる」 「以前述べました『2つの感』を感じさせる為には、 タイミング・内容共に、的確なフィードバックが、 極めて大切です」 「うん……。 よし、ここで彼らが求める『2つの感』のおさらいをしよう。 これは、『貢献感』と『成長実感』だったな?」 「はい、『貢献感』は、自分の行動が誰かの役に立ち、 その結果、『ありがとう』『助かりました』 『あなたのおかげです』といった、感謝のメッセージ を受け取ることで得られる感覚です」 「……だな……。そして『成長実感』は、 『できなかったことが、できるようになった』 『精神的に強くなった』……といった、 仕事を通じて自らの専門性や人間性が高まったと 認識することで強化される感覚だよな……よし」 「これらの『2つの感』を、感じさせるために、 的を得た、フィードバックを行います」 「うん、……大切だと思う。大切なフォローだよ。 その為には……、日ごろから彼らを、 きめ細かく観察しておく必要があるな……」 「はい、相手のリアルな言葉とか行動の事実をつかんで、 フィードバックをしなければなりません」 「しかし……これは、こちら側の負担も大きいなー。 ……時間的にも……」 「はい、人を育てるという事はそういう事だと思います。 子供の教育だって、無意識のうちに、 きめ細かく観察しているものです」 「フム……、……ナルホド……」 「ここで、気を付けなければならないことがあります」 「フィードバックに関してか……?」 「はい、フィードバックには、 ポジティブフィードバック(ポジ)と ネガティブフィードバック(ネガ)の2種類がありますから、 両者を的確に使い分ける必要があります。 これは、極めて大切です」 「ポジとネガの使い分けか?面倒だなーー。 例えば?」 「そうですね。 貢献感を感じさせるためには、ポジが効果的でしょうね」 「うん……例えば、 『今日、お客様から君に対する感謝のことばをもらったよ』 ってな具合か?」 「そうそう、そんな感じですね……。 一方、成長実感を高めるためには、 ポジとネガの両方を使うほうが、効果が上がります」 「ポジとネガの両方を使う??おだてと脅しか?ふふふっ」 「ふふっ、極端な表現ですね。例えばですね、 『プレゼン資料のまとめ方がすごく分りやすくなってきたね』 ……これは、『ポジ』ですね。それから、 『DXの専門家を目指すなら、もっと勉強しないといけないよ』 ……これが『ネガ』です」 「ナルホド……。しかし『ネガ』は気を付けないと、 相手が、落ち込むんじゃないか……すぐに……」 「そう思われるでしょう?……ところがですね、 最近の若者たちは、 自分の成長のためなら耳の痛いことも言って貰いたいという 願望をもっているんです。したがって、ポジばかりでなく、 時にはネガも言ってくれる上司のもとで、 彼ら新入社員の成長実感が高まることになります」 「そうなのか……。 どうも、最近の若者を先入観と言うか、上辺だけで、 観ていたようだな……」 「先輩、今日はありがとうございます」 「何言ってんだ、礼をいうのは、こっちの方だろう。 眼から鱗の話もあったよ」 「いえ、今日久々に先輩にお会いして、 お話をさせていただきましたが、 自分自身とても良いおさらいになりました。 現代の若者の特徴や新入社員の傾向を分析して、 その効果的な指導法を述べさせて頂きましたが、 お役に立ちましたでしょうか?」 「まあ、この頭だからな……理解するには時間がかかるが……、 良い刺激になったよ。 経営環境も、コロコロ変わるし、問題点も、 ややこしくなる一方の、時世だからな。 現場を預かっている俺たち管理職の責任たるや、 ますます、負担が高まっているのさ」 「私も仕事柄、マネジメント研修などの場で、管理職の方がたの 発言に耳を傾けることがありますが、さまざまな問題を 抱えておられることがわかります。 なかでも、部下との関わり方、特に新入社員の指導育成に 悩みを抱えている方が非常に多いという事に気づかされます」 「うん……組織の要である我々管理職が、 新入社員の指導育成に思い悩み、無力感・徒労感を感じて、 その他のマネジメント業務に身が入らないということは 組織全体として看過できない大きな問題だ」 「先輩、最後に理解していただきたいのは、 時代が変わっても人間の本性は変らないということです。 つまり、 人は誰かの役に立ちたいという願望をもつと同時に、 自らを成長させたいという欲求をもっておりますから、 そのことを本気で支援してくれる人に対して 心を開くということです。 こうした人間の本性を信じたうえで、 愛情をもって新入社員に向き合っていくならば、 上司-部下の関係性が深まり、人材育成の精度も 高まっていくでしょう」 「おいおい、いよいよもってお前が、的場先生に見えてきたよ。 ははははっ……、良い事だ。頑張っている証拠だな。 今日は、アリガトよ」 「こちらこそ、ありがとうございました。(^-^)」 <完> 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ========================================================= ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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