カテゴリ:先輩・後輩が居酒屋で……
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 居酒屋放談<31・最終章>信じ難い同僚の変化 [下] <Renewal> 【前回】居酒屋放談<30>信じ難い同僚の変化 [上] 志時「でもな……、実はしみじみと思ったんだが……、 何と言っても職場のみんなから、沢山の協力を 得られるようになったのはホントに助かった。 昼間の本務の方がずいぶん楽になったなぁ……。 ……ホント、……楽になった……助かった。 (^。^)……有難い事だったよ……」 ゆり「そのままやってたら死んじまってるよぅ……きっと」 志時「はははっ…それは無いだろう。 俺だって命は惜しい」 ゆり「でもさぁ……先輩が頑張り始めた頃はよ……。 目立ちたがり屋って言ったり、点取り虫って噂したり、 変わり者で、付き合いきれないって言っててよ……。 最後には、奇人変人扱いした人達でしょう……? ……ホントに、手伝ったんですかぁ……? ……頼みもしないのに……」 シゲ「ゆり、そこがさぁ……、今日の志時せんぱいの、 奥深いテーマじゃないのか……ねっ…先輩」 志時「………………かな……。(^-^) ―― 後で聞いた話だけどな。 俺の一連の行動、つまり言ってみれば蛮勇の様なもので、 この職場の長年の懸案事項だった案件がいくつか 片付くきっかけになったらしいんだ。 ……この時期にな……。 それで……、皆の俺を見る目というか、 評価が変わってきたんだってよ……。 ははははっ…………(^○^)」 ゆり「そうなんだ……(゜_゜ )」 志時「俺には……どうでも良い話だったけどな……。 俺にとっては当たり前の事をしただけだからな……。 ……面白いもんだと思ったよ……(ー_ー)」 ゆり「……当たり前の事かな――。違うんじゃなーーーい」 シゲ「先輩……、先輩が挑戦されたその過酷な勤務は、 約一年続いたんですね。 …………一年か。 ウーン……つまり一年間一日も会社を休むことなく……、 ウーン……、キャビネット120本を読破ですか……?」 志時「ははははっ……、最初はまさか、 そんなことになるとは思ってもみなかったがな……。 はははっ……馬鹿でなきゃできねぇな…………」 ゆり「あっ!!センパ~~イ、自分の事分かってるじゃん」 シゲ「コラ!ゆり!…………もう……<`ヘ´>」 志時「ははははっ(^-^)なーんかねぇ……その職場で2年目なのに、 ベテランみたいになっちゃってね……。 ……今となっては懐かしい思い出だ……(ー_ー)」 シゲ「……自分の……自分の為に、やったんですね……」 志時「ああ、勿論よ。 シゲさんよ、誰だってそうじゃないか。 きつい事は自分の為さ……。 人の為なんてのはさ、その字の通り『偽』だろうよ、 ははははっ……」 シゲ「ニセ……(゜_゜ )……!!!」 志時「でもな……何といっても……、 何と言ってもだな……、 ドキュメントが勝負だったなぁ……。 あれは凄かった。ホントに………………。 あれだけの資料が残ってなかったら、 殆ど何も出来なかったと思うよ。 いちいち、クソ忙しい同僚や先輩に聞けないもんな……」 シゲ「…………………フーム (>_<)」 志時「シゲ……、ゆり…、よく聞けよ!! ドキュメントってホント……重要だな。 ……ホントに重要だぞ。 ビジネスの歴史をつないでゆく上で最も重要かもしれん。 人ってのは時と共に入れ替わっていくからな……。 特に会社ではな……。 ――変な言い方だけど、逆に、後輩を近づけまい、 育てまいとしたら、ドキュメントを一切残さなきゃ いいんだ。…………変な話だが………」 シゲ「―――まさか、わざと残さないってのは、 無いでしょうけどね…………」 志時「いやいや、人によっては分からんぞ。 自分の地位を守る為に、優秀な下の者に、 情報を流さないってのは、 昔から無い話じゃない……。 バカバカしい話だがな……」 ゆり「ふーん、ドキュメントって情報なんだ……。 情報データベース…………か」 志時「ドキュメントが無いと後輩は自習する事が出来ない。 先輩から教えてもらう事だけ、それだけが、 情報のほとんどとなる……自習できない……」 シゲ「……ところが周りはみんな忙しいと、きてる……」 志時「……密かに力を蓄える事も難しい。 自習がほとんど出来ないからな。 先輩が教えてくれる範囲だけという事だ」 ゆり「そんなの……不公平だよね」 シゲ「案外、教育論をぶつ連中に限って、 教材を残さないんですよ……」 志時「職場が、保守的にもなってしまうよな。 詳しく分かっている人が大将で、その人のペースの中に、 全体が収まりがちになる……」 シゲ「志時先輩、 今日の一番最初の話に戻りますけどね……。 努力の60点主義ってのも………煎じ詰めてみれば、 ことなかれ主義、放置主義につながりますよ」 志時「うん……、まあな。しかし淋しい事に、 そういった消極的安定を求める連中が、 けっこう職場のリーダーシップをとってる場合が多いんだ」 シゲ「問題ですね。無責任主義につながる………」 ゆり「新人なんかの方が、よっぽど物事が真っ直ぐ見えるって いう事あるよ……ね」 志時「……問題は、先輩や上層部を説得する力だな……」 シゲ「上と意見が合っている時は、 全然、問題無いんですけど……」 ゆり「……んなの当たり前ジャン……」 志時「上と異なる意見の提案が大変だ……。 こうこう思いますって言ったって、 ……俺はそう思わないって言われりゃね。 ………ははははっ、一巻の終わりだ」 シゲ「……固く言えば、それが、職務権限ですもんね」 志時「ウン、だから下のものは、きちんとしなけりゃいかん。 専門性と論理性・合理性で、上を説得しなけりゃな………」 シゲ「………まず、聞いてもらえるだけの、魅力も要る」 ゆり「……!! 魅力ぅぅ……? (゜-゜)?」 シゲ「うん、魅力ある提案……って、大事だぞ」 志時「…………その為には、教わった事だけじゃなく、 独習も大事になるし、 結局そのための教材がとても大事になるんだ」 ゆり「………そうか……先輩は、年とってたけど、 その職場では新人だったんだね」 志時「…………新人が、人の協力を取り付けるなんて、 至難の技だが、結局は人を相手に置くのではなく、 任務を対象にして懸命に己を尽くせば道は開けてくるって 事だよ。 ……テーマは、自分なのさ。 …………結局は……な」 シゲ「ウーン……………………(-_-)」 ゆり「……人を動かそう等と大それた事を考えるでないぞよ。 一生懸命やってりゃー、自然とものは動くものよ…… ってな事かな………? へへへへっ………でも……カッタるいよねぇ~~~」 シゲ「……中途半端な努力じゃなく……極限と言えるほどの 努力をすると、周りの人は突き動かされるんですね。 ……己を尽くす……か。 フーム……」 志時「この体験から学んだ様々なものは、 それから約30年後に……とても為になったよ」 ゆり「あっ(*^。^*) 先輩が創業した時だ…………ネ」 シゲ「そうそう、63歳での創業でしたね……(^-^)」 志時「ははははっ……、そういうことだ。(^ム^) ふーーーう……、……酔った……酔った。 それにしても随分と長い時間、付き合せてしまったな。 聞いてくれて、アリガトよ。( ̄ー ̄) ……さて、……そろそろお開きにしようかな………。 ( ̄~ ̄)ムニャムニャ」 ゆり「せんぱ~~い……いつもご馳走さまでーーす(*^。^*)」 シゲ「ありがとうございました。又、お願いします。m(__)m」 <居酒屋放談 ・ 完> 長い間のご愛読ありがとうございました。m(__)m 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ========================================================= ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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