カテゴリ:実践ビジネス力
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人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 回顧録 37才の迷いと悩み [3] 【 Renewal 】 「あんたの商売、利益率なんぼや? えっ? なんや意識してやってないんか? ……まぁ良いわ、5%とかそんなもんやろう……。 10万円の利益出そう思うたら、なんぼ売らなあかん……? 200万円や。 あんたの商売で、200万円は簡単か? 小さい数字か?……誤差の範囲か? 」 「……(+o+)!!!」 「………まだ、そうやないやろう? 二、三十万円などという言い方をしとる内はひよこやな。 5~6人言うんも一緒やで、一人違うたら、わしら大変や。 一人雇うたら年間なんぼ要る?300万ってみたって 年間6,000万売らなあかん。 大変な額やでぇ。なっ、分かるか………?ん…? そんな、感覚やったら誰もあんたを信用せえへん……」 今でも、生の声が聞こえてきそうな懐かしい話です。 ------------------------------------------------------ 初めての営業という仕事に想像だけで飛び込んで…………、 人とちゃんと話が出来りゃ良い……、 説明が巧けりゃ良い……、 理解が早けりゃ良い……、 頭の回転が速けりゃ良い……等と、 ある意味、舐めて掛かって………、 そして……結果が出ない。 売上に結びつかない。 ……で……悩む…………。 そうすると、人間、次に何を考え始めるか? どうしても『定石』の様な物を求めるようになります。 行動のコツというか答えというか、 要するにこんな風にすればうまくいくし、売れるという、 マニュアルの様なものを無意識的に探していたようです。 そういうものは、ある程度キャリアを積んでくると (……というよりも営業の基礎が出来ている人には……) それなりのものが存在するんでしょうが……、 まだまだ、未熟で我流の駆け出しの段階で、 『魔法の杖』を欲しがった訳です。 結局、沢山の営業の先輩達にいろんな事を言われて、 相互の矛盾に益々迷って、 もう誰に対して何をどうしたらいいのか、 訳が分からなくなっていた段階の頃でした。 そんな時って、すごく臆病に似た状態になります。 そんな時期の、万年筆騒ぎでしょう。 全く迷惑極まりない感じでした…………。(>_<) こっちは、それどころじゃないんです…………。 ◇◇◇………夕方、行きつけの飲み屋のカウンター……。 早かったので、まだ誰も客は来ていません。 「何か、冴えん顔しとるねぇ。 いい若い者が………( ̄ー ̄)」 「ママ……、分かる? ………どうもうまくいかんのよ」 「仕事? この前から、愚痴ってる事……? いったい原因は何ね……?」 「それが、分かりゃ苦労はせんよ……。フー……。(-_-;) ほら、この前俺が一緒に連れて来た社長さんねぇ。 その後何か言ってなかった……? うちの会社の事とか俺の事とか………?」 「あんたも、見かけに寄らずバカやねぇ…………」 「……………?」 「大物はねぇ……お酒の席なんかで人の噂はせんものよ……。 特に、あの社長さんは徹底しとるねぇ。 ホント……男らしいよ……」 「そう…………ふぅぅ…………(-.-)」 「あの社長さんのことが、気になるとね………?」 「……って、言うわけじゃないけど…………」 「みーんな、気になるっちゃろう……? 何もかも……。 ふふふっ……。(^。^)」 「………………(ー_ー)!!」 「………あのねぇ、私の年賀状の話をしてやろうかね。 参考になるかどうか分からんけど…………」 「年賀状の話? ……ああ~~~、まだ出してないなぁ………(-.-)」 「うちの店はねぇ、小さいけど結構お客さんの総数は多いのよ。 年賀状も何百枚も書く。……もう、12月は大変よね……。 商売始めて、随分たってから……思った事があるんよ。 書いてる時にねぇ、普通に書ける人と、 すごく気を使って書くお客さんがある訳……」 「へえー…………、上客とそれ以外ってわけ?」 「それが違うんよ……。 売り上げというか……商売上の事とは必ずしも関係ないのよ。 ……つまりね、苦手なお客さん……」 「…………あーーあ、苦手……ね」 「私も普通の人間やから、なんぼ、お客さんて言っても、 苦手な人ってあるわねぇ。 その人達に気を使う訳よ。 善いお客さんとか普通の人とかは、 すらすらと書けるんだけどね……」 「なるほど、分かるような気がするなぁ。 苦手な人って、相手もこっちをじっと試してるような所が あるもんね……」 「うん、まあね……。 ……でも、それ以上に最も気を使って書くお客さんて、 どういう人か分かる……?」 「えー…………(゜_゜>) それ以上に………?」 「ふふふっ……、ふふふっ……。(^.^) あたしが惚れてるお客さんよ。 ははははっ……」 「………ウーン…………なるほど、よく分かる……(^-^)」 「それが面白い事にね……。 何年か経ったら、だんだん気を使って書くお客さんが 減っていったんよ。 もちろん、お客さんが来てくれなくなった訳じゃないよ」 「フーン、…………ああ、好きになっていったわけだ」 「うーん、そこまでは無理としても、 苦手意識は無くなったってことかなぁー。 その頃から、商売が安定したね……」 「………………(ー_ー)!!」 「どうしたんね……?」 「そう言えば、結構、苦手な人が多いなぁ……、俺は」 「まぁ、男の人は色々あるけんね。仕方ないよ…………」 <続く> 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ==================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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