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***  爽やかな風の中で  ***   

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May 8, 2006
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テーマ:闘病日記(4014)
カテゴリ:father a struggle record
  ~~* 4月29日 *~~


 午前4時に電話がなりました。
 「お父さんが危篤よ!」と母の声。
 飛び起きた私はその後病院に着くまでただ泣いていた気がする。
 早朝で車があまりいないので旦那は何度か信号無視して急いで車を走らせた。
 
  午前2時半頃に、体内で出血が起こり、
 血液が気道をふさいでしまい、そのまま死んでもおかしくない状態だったらしい
 ベッドのあちこちにその跡があった・・・・・
 母はもっと前に病院から呼ばれていたらしい。
 
 母、姉、私はただただ泣いていた。


 
   sirohana


 一旦、落ち着いていましたが、呼吸は弱くなっていた・・・



 少しずつ夜が明けてきました。
 澄み切ったキレイな青空が広がっていました。

 その日・・・・夜までどう過ごしていたのだろう・・・・
 
 午後10時頃、状態に変化が無いので仮眠を取りに娘と家に帰る。
 旦那と義兄が交代で病院に泊まってくれることになった。
 母も姉も一旦家に戻る。

 ところが家に着いてまもなく旦那から電話。
 「心拍が下がったからすぐ病院に来るようにと看護師さんが言ってる」
 この1週間ほとんど寝てなかった私はだんだん感覚がおかしくなっていて、
 この電話に動揺もせず自分で運転してまた病院へ向った。
 
  心拍数40

 それから2時間ほどこの数値は変わらなかった。
 「このまま夜が明けそうだね・・・」
 娘を寝かしたまま家に置いて来たので旦那には帰ってもらう。

 病室は母と姉と私の家族だけになった・・・


  ののはな

 
 もう私たちは父が楽になってくれることだけ望んでいました。

 「おとうさん・・・もうがんばらなくていいよ。ありがとう・・」
 母が声をかける。酸素マスクを付けた父の顔は穏やかだった。

 日付が変わり午前1時半ごろ。
 心拍数30になりすこしづつ下がり始めた。
 母も何日もほとんど寝てないので横の簡易ベッドで横になった。
 姉と私はじっと心拍のモニターを見つめる。
 5分くらいで今度は心拍数20を切る。
 母を呼んで3人で父の手を取り顔を見つめる。
 
 父の唇が動かなくなった瞬間・・・心拍は0になった。

 ナースセンターで同じモニターを見ていた主治医がすぐに入ってきた。

 「私の時計で午前1時58分。ご臨終です。お疲れ様でした・・・」

 私は父を抱きしめて「パパすごかったね。ありがとう・・」と言った。
 涙がとめどなく流れて落ちた。
 「泣かなくていいのよ。お父さんはもう苦しくないんだから・・・」
 母は父を見つめながらそう言った。
 大きくて温かかった手が冷たくなっていました。

 10ヶ月と7日間の父の闘病が終わりました



  この青いそらのしたで

 新緑の美しい季節に、千羽づるや孫たちの絵に囲まれて旅立っていきました。


  **細かなことを忘れないうちに書いておきました(^_^;)
  次回もう少し父の事を書いて闘病記を終わりたいと思いますさくら**
    
    













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Last updated  May 8, 2006 10:00:05 AM
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