カテゴリ:すみれの母の思い
キャットフードの試供品が、戸棚の中から見つかった。
かなり前(確か昨年の冬ごろだったと思うが、父もはっきり覚えていない)に、猫砂を 購入したときに同梱されてきたものを、父が戸棚にしまい、そのまま忘れていた。 見つけた母は「いや、これはもう賞味期限が切れてるでしょう…!」と苦笑しながら フードを手に取り、裏返してみて驚いた。 《賞味期限 2006.07.30》 一瞬、ミスプリントかと思った。 期限まで、まだ1年以上ある。 「常温・未開封の状態で、袋上部の表示してある期日まで風味・成分・品質が保てます」 とあるが…どうして、袋詰めのフードが、2年も腐らないのだろう? 原材料は 「穀類、肉類、豆類、植物たん白エキス、魚介類(かつお、まぐろ、サーモン等)」 ということだ。ペットフードの原材料は含有量の多いものから順に記載する規定があるそうだから、穀類が最も多い原料なのだろう。 しかし、穀類の中で小麦を例に挙げるなら、小麦粉の賞味期限は6ヶ月~1ヶ年とされている。 どうして、穀類に肉や魚介を加えた製品が、これほど長い期間変質しないのだろう? 正直に言って、どんな添加物が入っているのかと、父母は恐ろしくなった。 この日、父母はライフボート友の会様の義援金・援助物資を募る声に応え フード等をお送りしたが、この試供品は同梱しなかった。 もちろん、自宅の猫たちに食べさせる気にもなれない。 父が試供品を捨てようとしたが、母がもう一度戸棚にしまった。 「この際だから、2006年7月30日まで取っておいて、この日に封を切って見てみたい」という。 猫たちに試食させたいとは、思わないが。 このフードがどのように作られているかはわからないが、猫の好みに合った品ではあるようだ。 封も切らない、袋ごしにもれてくる人間には感じられないにおいに、バーニィが反応した。 もう、「興味を持つ」「食べたがる」といった次元の反応ではない。 半狂乱になったような勢いで、試供品の袋に飛びついてきた。 このフードの「ネコだいすき……」というキャッチコピーは、この点では嘘ではないようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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