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テーマ:リストカット(350)
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“もう泣かなくていい
君と一緒に存在するから 死のうと思った夜 何かから全速力で走ったんだ” その夜は初めから雲の上にいるようにふわふわしてた。 真っ暗な道。 草木を揺らす風。 どうしても見えない星。 熱くなる目頭。 止まりそうな呼吸。 詰まる言葉。 かみ締める唇。 リストカッターは手首を切って死のうとはあまり思わない。 右手が探してたものは大量の薬。 色んな色の薬を並べた。 綺麗に。 主役は やっぱりサイレース。 もうどうでも良かった。 全てに幕引きを。 もう終わりにしよう。 お酒でサイレースを体に流し込んだ。 しばらくすると サイレースをボリボリかじって食べてた。 薄れていく意識。 遠くなる音。 耳鳴り。 平衡感覚を失う体。 揺れる世界。 なぜか雪は少し歩いていた。 どこを歩いていたのか・・・ 向こうの方に少し明かりが見えた。 雪はそこに向かって進もうとした。 手を伸ばして。 光りを掴むように。 途中で雪の体は突然すごいスピードで堕ちた。 次の瞬間。 雑音。 話し声。 消毒液の臭い。 口から何かが入ってきた。 それは留まることを知らず 雪の喉を通過し 激痛を誘った。 そうして 死を選んだ意思とはうらはらに 雪の体は生きる事を選択した。 でも、、、、 その時見たあの光りが恋しい。 あの先にあるものは。 いつかたどり着くであろうその場所。 もう少し待っててね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年01月03日 03時25分19秒
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