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私は終わりが嫌いだ
まんがもドラマも 自分の生活に関わることならなおさら 始まったものには終わりがあるし 出会ったらいつか必ず別れる時が来る そんなコトは昔っから知ってる 知ってるケド解ってはいないんだろうか 本当は心のどこかで いや、心の底で ずっと続くと思い込んでる 永遠を信じている 私はいくつかの終わりと出会った 物語の最終回 学校の卒業式 会おうと思えばまた会える その程度のものなのかもしれない けど楽しい時間は確実に過ぎ そして終わっていく 私は結局その終わりを嘆くことしかできないでいる 私はまだ最大の終わりをその悲しみを 知らない 今のところ私は幸せなのだろうか ただの終わりではない 永遠の別れ 永遠とはこんな時にしか使えない言葉だったの? いつか終わるなら始まらなければいい いつか別れるなら出会わなければいい いつか失うなら見つけなければいい いつか消えるなら存在しなければいい… 何の為に-…? 絶対消せない記憶の為に 絶対離れない心の為に 時間は永遠を奪い終わりを告げる 人間は永遠を手に入れいつまでも-… ↑ゎ愛里が高校1年か2年くらいのときに書いた詩ぃみたいなものです。 自分の中でなかなかに核心に迫ることを言葉にできたんじゃないかと、今まで自分でも何度も読み返していました。 そしてそれが本当に心に刻まれなければならない日がついに来てしまいました。 2008年10月21日17時50分頃。 バイト中鳴り出した電話をためらいもなく取ると、電話の向こうからは泣きながら話す母の声。 祖父が亡くなりました。 17時すぎ母から明日の朝までもつかどうかだから、なるべく早く帰ってきなさいと電話が入っていました。 その電話で18時からの休憩に入ったらバイトは早退させてもらおうと心に決めていました。 なのに休憩に入る前にそんな電話。 とにかく早く帰らなきゃとバイト先を飛び出しました。 泣きながらバスと電車を乗り継いで地元の駅へ。 電車の中は本当に何度も何度も涙が込み上げてきて、帰宅ラッシュで満員の中人目も気にせず泣いていました。 実は2日前の19日に祖父の入院していた病院に様子を見に行ったのですが、愛里はいつものようにそっけなく接してしまい、別れ際もバイバイと手を振っただけでした。 すでにたいした反応もなかった祖父ですが、最後のコミュニケーションがそんな軽いものになってしまったことが気になって仕方ありませんでした。 それに愛里よりもっと遠くに住んでいたいとこが祖父の最期に間に合ったというのに、ギリギリまで連絡をくれなかった母にも少し怒りを覚えました。 そんなこんなで頭ん中ぐっちゃぐっちゃでしたが実家に帰ると早速葬儀等の準備で家族は感慨にふける間もなく慌ただしくしていました。 愛里も家に帰れば親族が集まり、せわしなくしているので感情的なものは少し収まりがつきました。 というより家族の前で涙を見せたくはなかったのかもしれません。 祖父の遺体もあまりじっくりは見ませんでした。 祖父は愛里が大学生になって実家を出た頃から入退院を繰り返していて、実家に帰ってもいなかったことも多かったので、この世からいなくなってしまったという実感があまり持てませんでした。 長く話なんてしていなかったにも関わらず、いくらでも祖父の声や言葉が頭の中に思い浮かびました。 何を話したかなんて覚えていないけれど、愛里と祖父は2人でしゃべったりすることがよくあったように思います。 幼い頃は妹とけんかして、すぐ妹をかばい愛里を怒る祖母に対して、祖父は愛里のことをわかってくれようとしていました。 高校の頃風邪で学校を休んだとき、普段は絶対にこない2階の愛里の部屋まで杖をついて様子を見に来てくれたこともよく覚えています。 そのときは確実に邪険に扱ってしまった気がしますが。 祖父に孫は愛里を入れて4人いましたが、愛里は孫の中で誰よりも祖父が好きだった自信もあるし、誰よりも祖父から好かれていた自信もあります。 だから愛里の思い入れは本当に深いもので、それなのにここ3、4年大して顔も合わせることなくさようならをしなければならなくなったこと、やっぱり相当悔やまれました。 母とおばがすぐに葬儀をしてしまうのでは祖父がかわいそうだというので、通夜と葬儀の日程が1日先延ばしになり、23日が通夜、24日が葬儀となりました。 22日は葬儀等の準備で1日愛里も忙しくなりました。 23日昼頃、祖父が家にいられる時間も残りわずかとなったとき、改めて母と一緒に祖父と向き合いました。 そのときはそれまで抑えていた涙が本当に止まらなくなり、実家に帰ってきてから初めて顔がぐちゃぐちゃになるまで泣きました。 それからはずっと今の今まで涙腺がゆるみっぱなしです。 今も泣きながら文字を打っています。 とにかく今のこの気持ちを残しておきたいのです。 午後になって葬儀社の人が来て、祖父の体を清め、棺に納め、葬儀場へと送られました。 祖父が建てたというこの家に、祖父が帰ることはもうありません。 涙を堪えることに必死になっていた愛里でしたが、止めることはできませんでした。 祖父を追うように愛里達家族も家を出ました。 葬儀場に着いてからは再び通夜の準備に追われました。 17時30分頃。 式を執り行う部屋に入りました。 続々と親戚の人などで席が埋まっていきました。 愛里の知っている親戚の人は少なく、祖父の友達も先立たれた人が多いらしいので、並べられた椅子が埋まるのか少し不安でしたが、始まる頃には本当に多くの人が通夜に参列してくれていて、愛里は心の中でこんなにもたくさん人が来てくれたんだよって祖父に伝えようとしていました。 そんな愛里は通夜が始まる前から妹に何もう泣いてんの?って言われてました。 その一方でそれでもどうして自分は今こんなところにいるのかとか、どうして目の前にあんなでかく祖父の写真が飾られているのかとか、いまだ現実感が伴っていない部分もありました。 通夜には遠い親戚にあたる愛里の友達も来てくれており、泣いた顔を見せるのは恥ずかしかったけれど、来てくれて本当に嬉しかったです。 その晩祖父と共に葬儀場に泊まりました。 24日。 寝付きが遅かった分ほかの家族より遅い目に起きた愛里は起きた直後から猛スピードで準備しました。 どうせ化粧は落ちるってことくらいわかってましたが、ステキな愛里で祖父を見送りたかったのでギリギリまでヘアメイクに精を出していました。 葬儀も泣きながらも滞りなく過ぎていき、いよいよ出棺となりました。 最後に棺にお花や祖父が好きだったお酒を添えていきました。 愛里は個人的に先週行った沖縄の写真を入れました。 今回何もお土産をあげれなかったのでせめてもと思い、沖縄の海をお土産にしてもらおうと思いひそかに持って帰っていました。 棺は花で埋め尽くされ、本当にきれいでした。 祖父と顔を合わせられるのももう1度だけ。 愛里は棺と一緒に霊柩車に乗せてもらいました。 火葬場で本当の本当に最後の対面。 もう形もなくなっちゃうんだよって母が言った言葉が何度も思い返されました。 ここで本当のバイバイをしなければなりませんでした。 それまで眠る祖父に何の言葉もかけれないでいた愛里でしたが、愛里らしくバイバイって手を振ろうって思いました。 生きてる最後にも言ったこの一言の重みは何万倍も違いました。 本当は思いのたけを全て言葉に出来たらいいのに、不器用な愛里はバイバイがやっとでした。 それでもきっと祖父はその愛里らしさをわかってくれてると思います。 棺のふたが閉められ、いよいよ扉の向こうに入っていくと誰もが涙を止めることはできませんでした。 愛里はそれまで式では凛としていたいと思っていましたが、最後の最後で声を上げて泣きました。 扉がゆっくりと閉まっていくところが今も思い浮かびます。 周りも気にせず、しばらく扉を見つめて泣くことしかできませんでした。 もう一度、バイバイってつぶやいて扉の前を去りました。 とにかく思う存分気が済むまで泣きました。 この建物は毎日人々の涙を吸い取っているのだと思いました。 愛里は妹とおじと共にお骨を拾うために火葬場に残りました。 1時間半程して、目の前に出された祖父は本当に形なんてなくなっていました。 骨さえ崩れているところも多く、これが祖父だとはなかなか思えず涙もあまり出ませんでした。 でも確実に祖父は空に昇っていったのでしょう。 1日中灰色だった空から光が見えたあのときに。 葬儀場に戻ると家族は帰宅の準備に追われていました。 葬儀とは故人を忍ぶ時間であり、やはり形式的なものであるので、散々泣いたし、散々疲れました。 帰宅してしばらく後、近くのお寺に納骨。 にもかかわらずお骨を忘れるというありえないハプニング。 こんなときまでいつも通りのあほな家族に祖父は怒っているのか、呆れて笑っているのか。 納骨も終わり、本当に全てが終わると、4日間ほぼずっと一緒にいた親戚が次々と帰っていき、父が妹をバイトに送っていき、家の中は一気に寂しくなりました。 そしたら急に思い出させられる。 もう祖父はいないんだなぁって。 また別の想い出も頭をよぎる。 祖父の背中に薬を塗ってあげてたこと、愛里が小学校の家庭科でつくったマガジンラックを薬入れとして使ってくれていたこと。 それからこの前病院で、その日決めた袴の写メ見せてあげればよかった。 できることなら大学の卒業式見せてあげたかった。 あと半年で愛里実家に戻ってこれたのに。 ホントは結婚式も見せてあげたかったよ。 やっぱりわかってても理解できない。 もういないってこと。 それでも心の中にいるってこと。 あとどれだけ経てば自然と受け止められるだろう? あとどれだけ泣けば涙はなくなるだろう? 卒業式も結婚式もちゃんと全部見ててくれるんだよね? 早くそう実感できるようになりたい。 愛里は人生最大の悲しみを見た。 親しい人が亡くなるということ。 ほぼ不可能だし、単なるエゴでしかないってこともわかってるけど、愛里の大切な人、どうか愛里の目の前からいなくならないでほしい。 前の土曜と同じ。 家には愛里と妹、父と母。 祖父は家にはいなかった。 それは何も変わらない。 はずなのに。 今祖父はどこにもいない。 1人でいるのは辛いけど、1人でいるからこそ好きに泣けるから。 早く泣き疲れて眠ってしまいたい。 でも、絶対おじちゃんのこと忘れないからね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 24, 2008 11:49:41 PM
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