雨、また雨。異常気象がもたらしたイネの凶作。
雨、また雨。異常気象がもたらしたイネの凶作。次回分の参考として、昨年8月分の再掲載です。 ↓5月の晴天続きの気候とうって変わって、6月に入るや雨また雨 という天候が続き、“直射日光がほとんど射さない”といってよいほどの日照不足の状態に見舞われてしまった南九州地方。その記録的な悪天候は[ちょうどその6月の時期に穂が出て花をつける]早期水稲のイネに多大な影響を及ぼしました。不作です。 のののののののののののののののの作況指数で94以下という、収量不足と品質の低下を伝える新聞 ↑ 。 ちなみにここで使われている作況指数ですが、100点中の94点というふうに考えるものではなく 作柄が良 ・・・ 106以上 やや良 ・・・ 102から105 平年並み ・・・ の99から100 やや不良 ・・・ の95から98 不良 ・・・ の91から94といった具合で “5段階あるうちの最低ランク”と考えるほうが適切なんです。もちろんこういったイネの作況は個人差[資料1・資料2]があるものですが、もっとも被害があった場合では[イモチ病がでたうえに倒伏したなど]収量は4割減・等級は2等米以下といった状況 でもあったようです。そうですね、個人的な実感でいえば この不作のかんじは[長雨と台風通過後の熱風被害がもたらした]平成19年の不作に次ぐものではないかと、そうみているところです。・・・7月になってようやくお天気が回復し日照が戻ったいま、振り返ってみても 本当にすごい天気でした。そして思うんです。ただでさえ米価が低下しているおりなのですから、この収量減と品質低下による収入減の影響は、農業経営上とてもきついことだな、と。・・・あてにしていたほどのコメの販売代金が 得られなかったために、いま・そしてこれから年末にかけての運転資金の調達に四苦八苦されている経営者も多数おられることだろうな、と。ということで今回は、観測史上初めてといってもよいほどの6月の日照不足によっておこったイネの不作についてのおはなしでした。ちなみに下の図は、あたかも大雨の降っている天気図のようにもおもわれるコメの作況を拡大したものです[宮崎・鹿児島両県に引かれた不作を意味する斜線があたかも大雨にみえてしまうんです/苦笑]。の 仮に平年の入金が 1俵/60キロが1万円として・100俵出荷し て100万円だとします。これが 悪天候のために等級が下がった ということで 1俵/60キロが7000円となったとし、しかも俵 数が60袋しかでなかったとすると、今年の入金は42万円にしか なりませんものね。もちろん栽培面積がおおきいほど、その金額さ のダメージは おおきくなっていきます。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」